広島駅自由通路新築・橋上化工事 2017.05(Vol.78) 自由通路開通まで2週間!変化のポイントなど

広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は広島駅在来線ホーム上空に幅15mの自由通路を新設し、両側に橋上駅舎と商業施設をそれぞれ整備する巨大プロジェクトです。
ホーム上を覆う駅舎の面積は約1万平方メートルで、JR西日本管内の駅では最も大きな規模となります。
2014年11月に先行して改札内コンコースが開業しました。
2017年5月に自由通路が暫定開業し、10月には新商業施設「ekie(エキエ)」と合わせて全面開業する予定です。
【JR西日本】:ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。広島駅みどりの窓口、改札(中央)、自由通路の一部使用の開始について(PDF)
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前回の状況です。

広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は広島駅在来線ホーム上空に幅15mの自由通路を新設し、両側に橋上駅舎と商業施設をそれぞれ整備する巨大プロジェクトです。 ホーム上を覆う駅舎の

さて、広島駅南北自由通路の開通まで残り2週間を切りました!
半世紀に一度と言っても過言ではない歴史的な変化を迎えます。

今日は、JRのリンクに掲載されている平面図に、撮影画像の位置に対応した番号を追加してみました。

多分、この画像をブラウザのタブで開いておいて、画像と見比べると分かりやすいかと思います。
(この画像は新しいタブで開くように設定しています。)

 

まずは南口広場から、5月28日以降の新しい動線を追いかけていきます。


地下広場への階段を覆う大きな屋根より、向かって右側(マツダスタジアム側)を利用者は行き来することになります。

 

エントランスになる大階段付近。


自由通路へ通じる大階段の頭上には、あかり取りの天窓が3つ設けられています。
その明るさに加え、先週末あたりから照明も付き始めました。
このフェンスを隔てて時代感が全く変わり、北口のような近代的な雰囲気が漂います。
エレベーターも全面ガラス張りです。

 

振り返ります。

在来線と新幹線を降りた客だけでなく、北口から南口1階に抜ける通行人を含むあらゆる人がこの風景を見ることになります。
駅ビルは、平成30年代半ばの完成を目指す駅前大橋線事業により、解体される予定になっていますが、舗装や柱、梁などは美装化されました。

 

こちらは先程の自由通路とは、駅ビルエスカレーターを挟んで反対側に当たる、現在の在来線南口1階改札口です。


開通する自由通路には、南北の改札を集約・統合した「中央口」が新設されます。
それに伴い、平面図にある通り、この南口1階在来線改札口は閉鎖される予定になっています。
このお知らせはここだけではなく、構内の目につくあらゆる箇所に貼り出されていました。
かなり念入りです。もう少しすれば案内放送も始まると思います。

 

このまま1番のりばの、自由通路の階段より東側(岡山方)を見てみましょう。


 

自由通路の階段がここに降りてきたことで、線路とは反対側での行き来はできなくなりましたね。
橋上駅舎の躯体はほぼ完成しています。
シートが外れて外観が少し見えますが、自由通路⇔改札内コンコースの通路にはガラス窓があるのに対して、
自由通路より東側の商業施設部分は窓はありません。

また、3枚目に載せている1番のりば奥にあったトイレは、改札内コンコースのトイレが使用開始したことで、
自由通路の開通日と同じ28日から使用不可となるようです。

 

自由通路⇔改札内コンコースの通路部分です。

改札内コンコースから撮影しています。奥を横切るのが自由通路で、左手に改札「中央口」ができます。
ほぼ足元から高さ2mほどのガラスが並びます。明るさはかなりありそうです。

 

改札「中央口」予定地。

仮囲いよりもう少し奥に、改札レーンがズラリと並ぶようになります。
感動モノでしょうねー。
ちなみに、床に黒いタイルが線状に6本引かれていますが、これは広島の平野部を流れる6本の河川を表現しています。
(太田川放水路、天満川、本川、元安川、京橋川、猿猴川)

 

このまま改札内コンコース(新跨線橋)の北口の方へ。

4月26日、7・9番のりばへのエスカレーターのすぐ隣に、トイレが完成し使用可能になりました。
位置は前回の記事を。

広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は広島駅在来線ホーム上空に幅15mの自由通路を新設し、両側に橋上駅舎と商業施設をそれぞれ整備する巨大プロジェクトです。 ホーム上を覆う駅舎の

健全な男子の私は男子トイレしか見ていませんが、広く、明るく、清潔感が素晴らしいトイレでした。
壁面に白色のガラスが壁紙代わりに使用されており高級感もとても感じられます。

 

トイレの出入口付近から、北口方面。

新幹線改札口の手前にこのような大きなサインがあります。
中央改札が使用を始めると同時に、このまま行った先にある、2階在来線北口改札も閉鎖されます。
出口のサインは必要なくなりますが、全部新幹線の案内に使うのでしょうか。

 

久々に、新幹線口屋上駐車場から撮影しました。(番号の案内は終わりです)

上から見下ろすと、その広さが分かります。
2014年11月に、先程までの画像の改札内コンコース(新跨線橋)が開業しましたが、
それは画像右側で、汚れによってちょうど色が変わっている部分だけです。

 

自由通路部分は天井が高くなっています。

折り鶴をイメージした三角錐の造形には、コンコースと同様に下から照明が当てられるようです。

 

東側から。

 

自由通路の頭上に並ぶ、白の三角錐が確認できます。
反射を抑えて窓内のものを撮影するために、久々にPLフィルターを使用しました。

 

橋上駅舎から駐車場へ直接アクセスするエレベーター棟の工事もかなり進んでいます。

既存のもの(北口側)と同じように、スロープがつくられていました。

 

ここからは1番のりば以外のホーム上の様子です。
7・9番のりばの状況から。

 

地下通路への階段よりもさらに東側(岡山方)、商業施設の下部に当たるこの部分では、
各のりばで、新しい駅名標、時刻表、番線標が設置されました。

 

4・5番のりばから。

このホーム、長らく工事のためこの先が閉鎖されていたのですが、
2年以上の時を経てこのようにすべて開放されました!

新しい角度からホーム上を見ることができるようになっています。

橋上駅舎の柱のスパンがここで変わっており、梁が斜めに渡っています。

 

こんな景色も。

番線標は、駅名標と同様な薄型LEDバックライトにより発光するタイプ。

 

ここから見る、2・3番のりば。

1番のりばを除き、すべてのホーム上にあるLED発車標が新しいものに更新されました。
一つのホームあたり4ユニット、3つの島なので1番のりば以外で12ユニットになります。

 

今回はここまでです。
自由通路の開通という歴史的なイベントを控え今回は写真を撮影した位置図と合わせた構成にしました。

それほど私も期待し楽しみにしている自由通路の開通ですが、
お知らせの張り紙があらゆるところに掲載されているように利用者の経路が大幅に変わることになります。

同じ”動線の変化”でも今回の場合は不便だったものが便利になる変化なので、一度慣れてしまえばどうということはないと思われますが、
南口1階の在来線改札口までもが閉鎖になるということで、最初のうちは混乱を招きそうです。

次の大変化は、平成30年台半ばを予定する路面電車の2階乗り入れ。
というくらい、自由通路の開通は人々の流れを変える革命的な変化です。長年の課題が解決する瞬間でもあります。

楽しみにしたいです。

 

広島駅自由通路は5月28日に、およそ半分の幅員で暫定開通、
今年10月には商業施設「ekie」のオープンと合わせて、全面開業する予定です。

 

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