広島市は、JR西日本とUR都市機構と共同で、JR広島駅の大規模改良工事を進めてきました。
①南北自由通路の整備、②橋上駅舎・線路上空店舗の建設、③駅北口ペデストリアンデッキの整備、④北口広場の再整備etc.
これらを一気に整備する”50年に一度”と言っても過言ではない大型プロジェクトでした。
このブログでも着工時から工事の様子を追いかけ続け、2017年10月29日、無事完成記念式が執り行われ、
すべての施設が供用開始となりました。
完成レポートでは、完成記念式典や駅舎内の状況は詳しく紹介していたのですが、
一部、完成した最終的な状態をまだ伝えきれていなかったので、
改めて「新時代の広島駅」を撮影してきました。
当記事の<広島駅南北自由通路>と<広島駅北口広場>に分けて紹介する、完成ギャラリーです。
自由通路上に新設された改札「中央口」付近から。
南口側から自由通路北口方向を。
着工時の完成イメージ図と比べてみました。
イメージ図から現実になる間にかなり形が変わるものが多い中、かなり忠実に実現されたのではないでしょうか。
5年前、このイメージ画像に思いを馳せて、「本当に地元の広島駅がこんな風になるのか」と、
期待半分、疑い半分、それでも広島駅開業以来最大の工事が始まるのが非常に楽しみにしていた自分を思い出します。
ちなみに自由通路の工事を始める前、ほぼ同じ場所から撮影した画像がこちら。
ほぼ同じ位置から撮影した跨線橋(2014年11月撮影、この後解体)
この頃は自由通路ではなく、改札内乗換通路(跨線橋)です。
ちょうど3年前少し前(2014年11月)に閉鎖されました。すでに懐かしく感じます。
色々な角度から見る自由通路。
全面開業した、『広島駅自由通路』。
最大の特徴は何と言ってもその広さと明るさかと思います。
15mを確保する幅員は、広島の商業の中心の本通り商店街と同じ。
JR西日本はこの事にもなぞらえて、「広島の新たな目抜き通り」とも表現しました。
天井は全周囲が窓ガラスによって広く採光できる構造になっており、これだけ面積の大きな上屋ながら自然光も取り入れる非常に明るく開放的な空間になっています。
天井をはじめ、各所に「折り鶴」をモチーフにした三角錐のオブジェが見られるのも特徴です。
改札「中央口」に隣接しは全面ガラススクリーンのみどりの窓口、
対面するように東側にはJR西日本の新しい商業施設「ekie(エキエ)」がオープンし、
鉄道利用者のみならず多くの人が行き来し賑わう空間になりました。
よく利用されていた改札がほぼこの中央口に集約されたことで、
改めて広島駅にはこれほど利用者がいたのかと驚かされます。地下自由通路しか無かった時代には感じられなかった活気があります。
夜間、すべての照明が点灯した状態を撮影してきました。
天井にずらりと並びライトアップされている折り鶴の意匠は圧巻です!
自由通路北側の新幹線改札口付近も大変貌を遂げました。
10月末の全面開業により大きな節目を迎えた広島駅。
今後は、来春~夏にかけて新幹線高架下の「ekie」第2期エリアの開業、
2019年の完了を目指す新幹線改札内コンコースの全面リニューアル、
そして2023年ごろの完了を目指す広島駅南口広場再整備
(広電路面電車の高架乗り入れ、駅前大橋線の整備、駅ビルの建て替え)
など、”50年に一度”の大工事はまだ道半ばです。
今後も広島駅の生まれ変わりを伝え続けていきます!