広島市、JR西日本、UR都市機構は共同で、JR広島駅の大規模改良工事を進めており、
①南北自由通路の整備、②橋上駅舎・線路上空店舗の建設、③駅北口ペデストリアンデッキの整備、④北口広場の再整備などが2017年10月に全て完了しました。
これらを一気に整備する”50年に一度”と言っても過言ではない大型プロジェクトでした。
現在はエキナカ商業施設「ekie」の店舗開発が主に進められており、
2018年9月6日には第3期エリアとして、主に新幹線高架下のエリアにおみやげや軽飲食をメインとした48のお店がオープンしました。
最終期となる第4期エリア(旧新幹線名店街)は「ekie KITCHEN(エキエキッチン)」と名付けられ、
デリカ、スイーツ、ドリンクスタンドやスーパーマーケットなど36店が2019年10月2日にオープンする予定となっています。
出店予定テナント等はこちら。
前回の状況です。
広島駅北口広場です。
エキエ第4期「ekie KITCHEN(エキエキッチン)」は、ここに写っている1階部分が出店区域です。
それにしても、9月というのに抜けるような青空と入道雲。暑い。。
北口広場側から見る「ekie KITCHEN(エキエキッチン)」予定地。
入り口の隣には銀行ATMが確認できます。
こちらは北口コンコース側。
お!テナントのサインや内装が見え始めてきました。
同じ場所から、在来線改札方面。
仮囲いがすべて外れ、かつて「新幹線名店街」のエントランスだった場所が、「ekie」のエントランスへと生まれ変わった姿があらわになりました。
エントランス付近。
エントランスのデザインはこれまでと同じ統一されたものです。
背後の同じライン上にはエキエ第2期「ekie DINNING」のエントランスがありますので、
この改札外コンコースは両サイド「ekie」に挟まれるような形になります。
意外だったのはこちら。
改札口に一番近いエントランスは、このように全く違うデザインになっています。
公開されているフロアマップでいうと、⑦、⑧の前に設けられるエントランス。
ekie第4期エリア「ekie KITCHEN(エキエキッチン)」フロアマップ(JR西日本)
デザインを変えている意味は何かあるのでしょうか。ひょっとしてJR改札内の地下通路への階段も今後リニューアルを予定しており、そのデザインと連続性を図るためのデザインだとしたら、また今後の楽しみが増えるのですが。
「ekie」開発の総仕上げ、そして駅ビルの建て替えに繋がる「ekie KITCHEN」は2019年10月2日オープン予定です。
さて、こうしたエキエ第4期の開業準備が進む中、まさかの展開がありました。
新幹線改札のすぐ横にエントランスがあった、広島駅のBooks&Cafe「Jカフェ & 廣文館」が9月1日で閉店していたようです。
真下の1階がエキエ第4期「ekie KITCHEN(エキエキッチン)」にあたるため、開業準備に伴う一時休業かと思いましたが、閉店と書いてあるのでそうではなさそうです。
廣文館は広島駅ビル「ASSE」にも店舗を構えていますが、2020年3月に駅ビル建て替えのため閉館となります。
北口のこの店舗が閉店時の代替店舗となり、しばらくここの利用は盤石かと思っていただけに、これにはかなり驚きました。何があった…。
「Jカフェ & 廣文館」は、北口駅舎の増築工事の完了に合わせ、当時の新幹線名店街を拡張する形で2015年5月に開業しました。
2017年の自由通路開業後は「ekie WESTエリア」として位置づけられています。
「エキエ0期」とも言えるエリアです。
よく店の前を通ったり、たまに本を買ったりしていましたが、利用客はそんなに少なくなかったように思います。
カフェは休日はいつも満席状態でした。
今後公表されていない「エキエ第5期」として、全く新たなテナントを入れてオープンさせることになるのでしょうか?
先程も書いたように、2020年3月に駅ビルが閉館します。
もし書店以外のテナントが入るとすれば、広島駅構内で本を買える場所がなくなることになります。
今後の動向に注目したいです。
さて、その駅ビルについて、いよいよ10月にも建て替えに向けた準備工事に着手するという情報が明らかになりました。
詳細はこちらの記事から。
建て替え工事の準備として、10月から在来線1番のりばのホーム屋根を撤去し、仮屋根を設置するというものです。
少しだけ現状を覗いてきました。
1番のりばの駅ビル外壁付近に、作業用のフェンスが置かれていました。
作業に入る準備ですね。
ちなみにここには自由通路の改札中央口ができる前まで、在来線の南口改札が設けられていました。
ホーム屋根が撤去される1番のりばです。
1番のりばの屋根や照明が以前のままであったり、簡素だったのは、
駅ビル建て替えのためだった、というのがようやく立証されました。(周知の事実ではありましたが)
自由通路から現在の駅ビル3階にアクセスする階段があるあたり。
今まできにしていませんでしたが、この端の部分は、画像のようにくり抜かれたような構造をしていたのですね。
そしてやはりここにも、意味深な未使用の鉄骨が張り出しています。
駅ビルの予定範囲にホーム上空は含まれていませんが、橋上駅舎を拡張する形で直結することも考えられます。
新しい広島駅ビルは、2021年春から工事を始め、2025年春の開業予定です。