広島駅の北口では、建設中の自由通路に直結するペデストリアンデッキと新幹線ビルの増築、広場機能の再配置を行う工事が行われています。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅北口広場
前回の状況です。
広島駅北口広場改良工事 2015.04(Vol.23) 未来担う北口コンコース
4月30日に北口新コンコースが使用開始したのに続き、
5月22日に増築部分の延約1400平方メートルが「新幹線名店街」としてオープンしました!
これまでの営業エリアと合わせて3000平方メートルの商業施設になります。
今回はその部分を中心に紹介します。
【JR西日本】:広島駅 広島新幹線名店街増床オープンについて
まずは全体の様子を、シェラトンホテル側から。
西側(奥)半分が拡大オープンとなった新幹線名店街。
これまで使用していた屋上駐車場へのエレベーターもこの日を境に西側の一番端に切り替わっています。
それによって柵に覆われている東側は全て閉鎖区画となりました。
2階コンコースの階段付近から。
数ヶ月前まではこの撮影場所のすぐ左側が在来線コンコースでしたが、現在は自由通路建設のために画像左奥に移動しています。
中央付近から順番に着目していきます。
赤い大きな看板が目立つこの店舗。
「駅ナカ おみやげ & コンビニ」とありますが、実際はJR西日本系の「おみやげ街道」でした。(買い物をした時のレシートから)
非常に開放的なお店です。ここだけ見ると増築店舗とは分からないですね。
店舗前の外側(コンコース部)の白い天井は、木の板が白く塗ってあるだけだったので、まだ仮設の状態のようです。
それから注目したいのが向かって右側の壁面。ガラス張りになっており、真ん中辺りには出入口のドアも確認できます。
ペデストリアンデッキが完成すれば、壁の向こうがコンコースとデッキとを行き来する通路になりそうです。
こんなものも見つけました。
少し後戻りする形になりますが、駅ナカコンビニの隣から階段・エスカレーターの方向を振り返っています。
増築部分の新しい床に点字ブロックが取り付けられるであろう緑のカバーがありました。
最終的にはこのまままっすぐ幅15mの自由通路につながる点字ブロックです。
改めて凄まじい大変革の途中にいることを実感しますね。
さて、西側に進みます。コンビニの隣には廣文館とJ-CAFEによる「Books&Cafe」がオープンしました。
今のところ入り口はこの1ヶ所で、入って右に進めばJ-CAFE、左に進めば廣文館という構成になっています。
北口や跨線橋で見られるJR西日本が進めるモノトーンのコンセプトとは打って変わって、木目調の落ち着いた空間に仕上がっています。
北側のほぼ全面が窓ガラスになっているので非常に明るかったです。
将来的には屋根付きのデッキがこれに沿ってできますが、屋根も透光性をもった膜構造のものになりますので明るさがそこまで大きく損なわれることはないと思います。
店舗内には一定の間隔でデッキと行き来するためのドアが設けられていました。
店舗の外を新幹線コンコースにそって西側(グランヴィア方面)に進みます。
ホテルグランヴィアに接続する通路の手前に、新しいエレベーターホールが登場しました。
その右横は奥に進めるようになっていますが、現在は行き止まり。来年の今頃はここからデッキに出られるようになります。
エレベーターで屋上駐車場まで上がってみました。
エレベーターを待つスペースや通路はこれまでのものより狭めですが綺麗です。
そして一つ驚かされたものがありました。
実はこのエレベーターが止まるのは1階・2階・屋上駐車場だけではありませんでした。
帰りは階段で降りてみたのですが、2階まで降りる間に「屋上階」なるフロアに出くわしました。
これはどうやら増築部分の屋上が共用スペースとして開放されるようですね!
屋上は現時点でもまだ何も無い状態ですから、開業は東側も増築が終わる来年春以降になると思われます。(4月の画像)
ちなみにこのエレベーターホールにはまだ鍵が掛かっていて入れません。
エレベーター内には2階と駐車場のRの間に空白のボタンが用意されていました。
それでは1階に移動します。
増築部分と西側のグランヴィアや牛丼店がある間のスペースの画像です。
入ってすぐエレベーターがあり、通り過ぎれば内部の増築店舗に入ることができます。
全く入れないエリアでしたがここまで綺麗になっていました。
北口広場(ロータリー)に面する北面の様子を。
メチャクチャ綺麗!
全体がガラス張りになっているため非常に開放的ですし垢抜けています。
中間にはカープのグッズを扱う「カープステーション」。Carpのロゴが外からもよく目立ちます。
この外側にはペデストリアンデッキが平行して覆いかぶさりますから、さすがに暗さや閉塞感は少し生まれてくると思います。
それでも大開口ガラスや照明などで暗さ・狭さを感じにくい空間にはなるのではないかと思います。
店舗内の写真は撮れないので、あえてこのブログ的な視点からまとめてみました。
メディアでもかなり大きく取り上げられていたこともあり、ビックリするぐらいの人出でした。
建設を追いかけてきた私にとっても嬉しい限りです。
まだ建設途中ということもあり、施設内の動線の案内が上手くできてないように思いました。しばらくは課題となりそうです。
来年春には東側にほぼ同じ規模の店舗が増築されるのですから非常に楽しみです。
ここまでリニューアルオープンした新幹線名店街の様子でした。
最後に、ペデストリアンデッキの状況もお伝えしておきます。
中央ペデストリアンデッキの建設のため、JR西日本広島支社前の一区画が閉鎖され工事に入っていました。
増築ビルでグレーのシートがかかっている辺りまでデッキで繋がります。
次回以降も注目しておきたいです。
今回は未公開画像を含む27枚アップロードしています。
【Flickr】:2015/05 広島駅北口再整備工事
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カープグッズは人気だし、売れるからなんでしょうが、
どこもかしこもカープグッズコーナーがばらまかれれば
個人的にはちょっと食傷気味かなぁ
小さくてもいいから、サンフレ&ドラゴンフライズコーナーが
あればよかったんですがねぇ・・・
あと、又聞き情報でもうしわけないですが、
イ○アは、とりあえずできるようです。
ただ、規模はかなり小さくなるようです
(まあ、進出しないとなると、不履行で
別な問題がでてくるでしょうからね)
駅北で商売は難しいとおもいますよ
広島市民にとっては、馴染みの薄いエリアでしょうから
久しぶりのコメントとなります。
のーてんきさんが述べている駅北は馴染みが薄いというのは最もだと感じます。
相次ぐ開発で用途を広める駅北ではありますが、南口のように福屋といったデパートが無く、特に遊ぶ施設も無い。加えて南口からのアクセスはかなり悪いです。自由通路が完成すればある程度はそれも改善されるでしょうが、やはり今の駅北には魅力が不足していると思われます。
これは私個人の感想ですが現段階で今後開発される施設の中で行ってみたいと感じるものは余りありません。何かこれがあるから駅北に行くんだ!という目玉的なものがあれば更なる集客効果を生むと考えています。
「最後の一等地」と呼ばれただけあって今後予定されている開発だけではもったいないと思うと同時に、開発によってどのような効果がでるか期待する面もあります。
今後の広島の発展にも大きく関わることですのでもし見直すべきだと思われるものがあるのならしっかり見直して頂きたいですね。
最後となりましたが駅北の増築部、本当に美しいですね。これにペデストリアンデッキができるのですから凄まじい規模となるのでしょうね。完成が楽しみです。
駅北の最後の開発地、JR支社ビルは、超高層にして、是非最上階を展望室にしてほしいです。
あと、広島駅南口側に大規模なビジネスホテルがほしい。野球観戦によく広島行くけど、南口は平日でも満室ばかり。いつも市内まで出てます。北口は地下通路が面倒だし….郵便局を立て替えて、オフィスとホテルにしたらいいと思います。
※3 TOMさんへ
広島駅周辺にはこれから
・南口徒歩約五分?旧イズミ本社跡地のアパホテル(727室、2016年9月竣工予定)
・北口五街区のダイワロイネット(2019年開業?
更にB・Cブロックにもそれぞれ元からあったホテルが復活する予定です。
私は広島駅のビジホ需要がどの程度か知りませんが、
既に発表済みの上記4施設が開業すればおそらくTOMさんもある程度満足できるのではないでしょうか。
鐘梨さん
そうでした。アパが出来るんでしたね!
Bブロックのホテルは、客室少ないのですぐ満室で期待出来ないですが、アパは客室多いので重宝しそうです。
ありがとうございます。
イップクカフェの海自カレー食べました。
掃海艇みやじまのカレーは、家庭カレーの直球勝負という感じでした。
うまかったです。
スタンプラリーやってるので他海自カレーも回ってみようかなぁ。
広島テレビ放送の社長さんが今年の年頭挨拶(中国新聞LEADERS倶楽部)で広島駅北口へ移転建設する本社社屋を、前倒しして18年に完成させると仰っているので、民放Vテレビ局の駅前移転となると、南北を貫く駅ナカの広い通路の完成・バスターミナル開業(19年?)等を合わせると、人の流れも変わる可能性はあるかもしれませんね。
工事単価の高騰と人手不足が心配される昨今ですが、マツダが実施した2012年春の増資分を例に単純計算すると3年後の現在で下記に通りになります。
増資額1,442億円
12年春 購入株価126円
15年5月29日 株価終値2,675円÷5(14年7月5倍株式併合)=535円
535円÷126円=4.246倍
1,442億円×4.246倍=6,122億円(時価評価)
6,122億円ー1,442億円=4,680億円(有価証券評価益)
地域でも多数の会社或は個人が出資し支えた資本が、急激な円安もあり業績向上に伴い、株価は急騰し4倍以上に膨れ上がっており、高騰する工事単価の上昇率を大きく上回っていると推察出来ます。
工事前倒しの発言は人手不足についても潤沢な資金さえあればある程度は優先的に得る事が可能な様に思え、現実味あるものと捉えています。
景気の変動は誰にもわからないものなので、好景気の今、前倒しで再開発事業を進めて行く姿勢が非常に頼もしく思えます。
スピード感溢れる再開発事業が進捗するレポートを楽しみにしています。
宜しくお願い致します。
鯉党の広島まちつくり日記編集の方へ:
いつも精力的に取材して頂き感謝しています。ところで、このほど福岡に行ってきましたが、博多駅とその町並みの素晴らしさを目のあたりにして、余りにも広島の再開発のスケールの小ささに落胆して帰ったことでした。広島人は井の中の蛙、何故こんなにも発想が違うのか、是非とも日記担当の方に福岡の現況を視察して広島の開発のあり方を考察したいただきたく思いました。
鯉党ファン様:コメント欄で他都市との比較による書き込みは荒れる原因
となります。鯉党さんも他都市を訪れた機会にリポートということはある
と思いますが、ことさら街づくりに関して他都市をモデルとして広島の街
づくりを考えることはやらなくてもいいのではと思います。
ファンさんがおっしゃるように、福岡市や仙台市などの広島市と同等の街
を訪れると、私などもなんで広島にこんなことが出来ないのか、ないのか
など、沸き上がる想いは沢山あります。それをここに買いたところで、それ
が前向きな議論のたたき台になるとは思いません。