東広島・安芸バイパス整備状況 <海田&明神地区 詳細編> 2021.06(Vol.5) 海田西ICの橋桁架設など

国土交通省中国地方整備局は、広島市と東広島市を結ぶ国道2号「東広島・安芸バイパス」の整備を続けています。

「東広島・安芸バイパス」は現在、瀬野西IC~海田東IC間のみ供用している状態で、前後の区間で整備工事が続けられています。

海田東ICから広島市側では、海田東ICから先へ高架橋を約1.4km延伸し、新広島バイパスに直結させる「海田高架橋」を整備します。
2022年度に八本松IC~瀬野西IC間と合わせての開通を目指しており、完成すれば東広島バイパスと広島都心部に乗り入れる新広島バイパスが一本の自動車専用道路で繋がる予定です。

さらに、海田西ICを直進し広島南道路に直結させる「明神高架橋」の整備も始まっており、
広島市東部の道路ネットワークの整備が加速しています。

 

事業の概要と前回の状況

【中国地方整備局】:中国地方整備局管内の道路事業の開通見通しについて(PDF)


(資料をもとに管理人作成)

 

前回の状況はこちら。

国土交通省中国地方整備局は、広島市と東広島市を結ぶ国道2号「東広島・安芸バイパス」の整備を続けています。 2019年に整備中の事業の開通時期を公表し、 2022年度に海田西IC

 

橋桁架設でジャンクション化が進む海田西IC

今回は建設中の海田高架橋の西側を中心にご紹介していきます。
新広島バイパスの終点でもある海田西IC付近を、日の出町交差点から振り返りました。

 

背後が東広島方面で、海田東ICから延伸される高架橋が頭上を通り、眼前の海田西ICに繋がる予定です。
非常に幅の広い門型の橋脚の奥に、新しい橋桁が伸びてきています!

 

別角度から。

 

最も手前まで伸びている橋桁は、新広島バイパス→東広島バイパスに接続する連絡路のランプウェイです。
後ほどご紹介しますが、海田大橋方面に接続し”本線”扱いとなる「明神高架橋」はここを分岐して直進していくので、
海田西ICは新たなジャンクションにもなります。

 

近づいていく前に、振り返って東広島方面の高架橋を。

建設中の「海田高架橋」は前後区間と合わせるため暫定2車線での開通となるようですが、
分岐路になることと、将来の拡幅を見据えているため、とてつもなく広い橋桁となっています。

 

高架橋の北側から、接続部分を目指します。

 

都心方面から続いてきた新広島バイパスの終点のランプウェイのちょうど真上に、橋桁が伸びていきます。
現在はここで明神方面からの交通と合流するため、いつも流れが悪くなっています。
完成すれば大半の交通は高架橋のまま東広島バイパスに抜けていくことになると思われます。

 

新広島バイパス方面へ。

ちょうど呉線が通っているところでシャッターを押しました。
ここは呉線上空部分の架設を残すのみとなっています。

 

東広島方面を振り返ります。

 

 

ここは言葉で表せないほどダイナミック!
前回の更新では向かって右側、下りの新広島バイパス方面(都心方面)の橋桁が登場し始めた状態でしたが、
先程から写している上りの東広島バイパス方面(東広島方面)の橋桁が加わりました。

2本の橋桁の高さが違うのがお分かりいただけるでしょうか。
上りのランプウェイはそのまま”本線”の高架橋に繋がるのですが、
下りのランプウェイは、その”本線”が頭上を広島南道路方面(海田大橋方面)に伸びていくため、最低限の高さに抑えられています。
JRのアンダーパス・地上・ランプウェイ・本線の4層で構成される、複雑な構造となります。

 

 

海田大橋まで繋ぐ明神高架橋は下部工工事が本格化

これまで紹介してきた海田西ICから西へ直進し、海田大橋(広島南道路)までを繋ぐ「明神高架橋」も下部工の工事が本格化しています。

もう一度概要を載せておきます。


(資料をもとに管理人作成)

画像下側の「広島南道路延伸区間(高架)」と書いている部分です。

 

海田西ICをそのまま真っすぐ進み、JRの線路の手前から振り返りました。

画像奥の東広島方面から大きくカーブする海田西IC部分。
海田大橋に繋がる高架橋は”本線”扱いとなり直進していきます。

 

橋脚ができるであろう箇所は、この通り基礎工事が始まっていました。

 

記事の構成上、明神高架橋に分類しましたが、
看板をご覧いただいて分かるようにここはまだ海田高架橋の関連工事となるようです。

 

そこから呉線のアンダーパスを抜け、国道31号と交わる東部流通団地北口交差点にやってきました。

奥に海田西ICの高架橋が見えています。
目の前を横切る高架橋は、新広島バイパスから呉方面に立体的に接続させるための連絡路です。
ここもまた高架橋のさらに上をパスする立体構造となりますね。

 

振り返り、道路用地が続く海田大橋方面です。

 

 

はっきりと「明神高架橋」という名称の入った看板を確認することができました。
令和3年11月30日までとなっていますが、当然これだけの長い区間があるので、工区をいくつも分割した内の一つの工期です。
3枚目の画像で側溝が確認できます。
現在は対面通行の平面部分ですが、高架橋を上下で挟む形に変更されます。

 

すでに橋脚が姿を表しているところも確認しました。

 

この日撮影した車載動画の一部から、切り出したものをご紹介します。

 

東から西へ、海田大橋→東広島バイパス方面に進んでいる所です。
矢野地区とを結ぶ橋梁付近とそこから200m程度東へ進んだ場所で、計4基の橋脚を確認しました。

車載動画は後日公開しますのでお待ちください。

 

今回の取材記事は以上です。
行くたびにダイナミックな変化のある海田西IC付近と、いよいよ動き出した明神高架橋の下部工事。

東広島・安芸バイパスも広島南道路も、ともに地域高規格道路「東広島廿日市線」の一部で、
広島県西部の都市圏を横断する非常に重要なバイパス路線です。
長きに渡りミッシングリンクだった広島市東部の路線がこうして接続されようとしていることに感動すら覚えます。

東広島・安芸バイパスの「八本松IC~瀬野西IC」間および「海田東IC~海田西IC」間は、
2022年度の開通予定です。

(明神高架橋「海田西IC~海田大橋」間の開通時期は未公表。)

※IC名称はいずれも仮称です。

 


(資料をもとに管理人作成)

 

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