国土交通省中国地方整備局は、広島市と東広島市を結ぶ国道2号「東広島・安芸バイパス」の整備を続けています。
2019年に整備中の事業の開通時期を公表し、
2022年度に海田西IC~八本松ICまで全線開通することが明らかになりました!
「東広島・安芸バイパス」は現在、海田東IC~瀬野西IC間のみ供用している状態で、前後の区間で整備工事が続けられています。
広島市方となる西側区間では、海田東ICから先へ高架橋を約1.4km延伸する「海田高架橋」の整備が進められています。
この整備により、東広島バイパスと広島都心部に乗り入れる新広島バイパスが一本の自動車専用道路で繋がります。
事業の概要と前回の状況
【中国地方整備局】:中国地方整備局管内の道路事業の開通見通しについて(PDF)
前回の状況はこちら。
気がつけば1年近く前になります。
車載動画とダイジェスト動画
詳細版の本編をお届けする前に、
今回は区間を上り下りで走行した車載動画と、立ち止まって見上げたダイジェスト動画を公開しました。
初めての2本立てとなっております。
動画にも力を入れておりますので、よろしければチャンネル登録をお願いします。
海田西IC付近 3方面+ランプの複雑な構造物へ
動画の順番のとおり、まずは新広島バイパスと直結する「海田西IC(仮称)」付近の様子から。
日の出町交差点から撮影しています。
この橋脚の異常な数は相変わらずです。
動画の中でもご紹介していますが、ここは現在まさに建設が進んでいる右奥の広島市都心方面(新広島バイパス)と、左奥の直進方面(海田大橋・広島南道路)が分岐する上に、
もともと海田西ICのランプウェイもあるので、なかなか複雑な構造になります。
既存の新広島バイパスに接続する付近の様子。
おおおお!
コメントで西広島住民さんに教えていただいていましたが、中央の本線部分から繋がる橋桁が一部姿を表しています!
いくつか角度を変えて。
いやもぅメチャクチャダイナミックです。
こういった光景大好きです。
見ていただくと分かりますが、新しい橋桁の片方は仮設の足場で支えられています。
この後鋼製の桁を延長し、先にある橋脚まで繋げるようです。
さらに、高さが低く新広島バイパス方面に向けて上り勾配になっていることが分かります。
これは以前も触れたように、本線がこの上を海田大橋・広島南道路方面に向けて伸びていくので、
都心方面(新広島バイパス)は本線の下をくぐる様な構造となるために低くなっているのですね。
分岐点の海田西ICを後にし、海田東IC方面に向けて進んでいきます。
100mほど進みましたが、このあたりはまだ橋桁は架設されておらず橋脚が立ち並びます。
分岐するためかなり幅が広くなっていることが分かります。
200mほど東に進んだあたりでは、上部工事の橋桁架設がまさに行われています。
いよいよですね。
海田東IC付近 橋桁工事が先行
先程、一部で橋桁が登場していた部分から、200m程度は橋脚のみの区間が続きますが、
「海田中学校(西)交差点」付近から再び橋桁が姿を表している区間となります。
「海田中学校(西)交差点」の横断歩道から見上げています。
この迫力は凄い…。4車線フルの高架橋はやはりダイナミックです。
そこから1km近く、海田東ICまではすでに橋桁架設が完了しています。
すでに床版工事の段階に進んでいるようです。
海田東IC。
IC付近は養生も取れて、下から見上げる分にはほどんど完成した状態となっています。
「海田小学校前交差点」から。
広島都市圏でもなかなか見られない規模感ですね。
構造物としてもなかなか興奮するものですが、
この道路が持つ機能にも大きな期待がかかります。
瀬野西IC~八本松ICの「安芸バイパス」と合わせて、
2022年度には山陽自動車道に次ぐ、東広島~広島市間の自動車道が完成します。
災害時のバックアップとして、大型連休時の渋滞分散機能として、
2本目の動脈が完成します。