宮島口地区港湾整備事業 2021.06(Vol.12) 新しい軌道の敷設を確認

広島県は廿日市市・広島電鉄と共同で「厳島港宮島口地区港湾整備事業」を進めています。
手狭かつ、JRと宮島松大汽船で分散し不便だった既存のターミナルに代わる新しい共同ターミナルが完成し、2020年2月に供用を開始しました。

新ターミナルには、飲食店やみやげ物店などが入る商業施設「etto(エット)」がオープンしており、「宮島観光のプロローグ・エピローグ」として快適に利用できる場所へと生まれ変わりました。

宮島口に整備された新フェリーターミナルに入る商業施設「etto(エット)」が、 7月16日(木)から営業を再開しました。 宮島口では、広島県の「厳島港宮島口地区港湾整備事業

 

ターミナルは完成しましたが、2022年度の供用開始を目指し、
「広電宮島口駅」の移設工事が行われています。
現地の工事の状況をご紹介します。

全開の状況です。

広島県は廿日市市・広島電鉄と共同で「厳島港宮島口地区港湾整備事業」を進めています。 手狭かつ、JRと宮島松大汽船で分散し不便だった既存のターミナルに代わる新しい共同ターミナルが完

 

計画の概要

【広島県】:厳島港宮島口地区港湾整備事業について


(上記資料より)

 

広島電鉄は5月14日、2020年3月期の決算を発表しました。 合わせて、本年から3年間の新たな中期経営計画及び広島電鉄サービス向上計画の更新版も公表され、 移設が計画されている

 

JR宮島口駅からフェリーターミナルへ

JR宮島口方面から、ターミナル前のロータリーにやってきました。

 

新ターミナルからJR宮島口駅を見てすぐ右側で、
移設される新しい広電宮島口駅の工事が行われています。

 

仮囲いにはちょっとしたおもてなしが。

 

 

 

これまで公表されていないイメージ図も載っています。
やはり現宮島口駅と違い、プラットホームへの改札は確認できません。
今の広島駅や広島港、横川駅のように、あくまで車内精算を行うことを基本に想定しているようですね。
観光シーズンなど必要であれば、現状でも行っている移動式精算機を用意してい車外精算もできるので、改札口を設けてしまうよりそちらの方が柔軟に対応でき優れているという判断かもしれません。

駅の横のスペースは新ターミナルおよび、北東側に設けられる広場にも隣接しており、
ターミナルでテイクアウトしたものを嗜んだりマルシェを開催したりと、新たな賑わいスペースになりそうです。

 

その広場の方を、ターミナルから見てみました。

東側の2階から撮影できればよかったのですが、この日商業施設「etto」は休業しておりました。

中央奥の建物が現在の宮島口駅駅舎。
移設先となる手前の囲いの中には、新駅の上屋の基礎となる土台が確認できます。

 

近くから見てみました。

 

手前には車道が横切っています。現在松代汽船のカーフェリーを利用するにはロータリーの中からここを通ってアクセスします。

囲いの中に、上屋の基礎が並んでいます!
ここまであの切妻の屋根が来るわけですから、今と比べるとかなり2つのターミナルはかなり近くなりますね。
新しいフェリーターミナルは実質、広電宮島口駅のターミナルビルとも言えそうです。

 

 

軌道敷設工事がすでに進んでいた!

現在の宮島口駅から新駅舎方向。

 

内部ではすでに、真新しいバラストとレールが設置されているのが確認できます!

 

「ボートレース宮島」の手前にある陸橋から。

 

以前作ったものも載せておきます。

(管理人2019年6月撮影・作成)

 

現在の広電宮島口駅方向。

右奥の高い屋根が駅舎です。
新しい軌道は撮影地付近から左の海岸方向にカーブし、新フェリーターミナルビル手前を目指します。

 

フェリーターミナル方面。

こうしてみていただくと、新ルート、新駅舎、そして新ターミナルビルの位置関係がよくお分かりになるのではないでしょうか。
線路の左側には、自走式の立体駐車場が新たに整備されるため、全て完成した際にはここからフェリーターミナルはほとんど見えなくあることでしょう。

 

臨時停車駅「競艇場前」から。

 

駅手前の分岐器などがはっきりと分かりますね。

 

移設する広電宮島口駅は、最新の資料によると2023年春の完成予定です。

【広島電鉄】:2021年5月13日 広電グループ経営総合3カ年計画2022の見直し(PDF, 約2.8MB)

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