広島県は廿日市市・広島電鉄と共同で「厳島港宮島口地区港湾整備事業」を進めています。
手狭かつ、JRと宮島松大汽船で分散し不便だった既存のターミナルに代わる新しい共同ターミナルが完成し、2020年2月に供用を開始しました。
新ターミナルには、飲食店やみやげ物店などが入る商業施設「etto(エット)」がオープンしており、「宮島観光のプロローグ・エピローグ」として快適に利用できる場所へと生まれ変わりました。
ターミナルは完成しましたが、「厳島港宮島口地区港湾整備事業」は引き続き進行しており、
2022年6月の供用開始を目指す、「広電宮島口駅」の移設工事などが行われています。
前回の状況です。
計画の概要
【広島県】:平成31年1月更新 パンフレット(厳島港港湾整備事業 宮島口地区) (PDFファイル)(29.05MB)
駅の詳細はこちらから。
【広島電鉄】:電車サービス向上計画の実施状況
広電宮島口の移設工事
「ボートレース宮島」の手前にある陸橋から、宮島口地区を俯瞰します。
眼科に広がる土地は以前まで観光客向けの駐車場でしたが、
移設工事のため閉鎖されています。
ここに軌道が整備され、岸壁スレスレを通って左奥に見えている新フェリーターミナルの方向に伸びていく形となります。
岸壁の角の部分には消波ブロックが施工され、軌道が通れるように一部埋め立てられているのを初めて確認しました!実感が湧いてきますね。
付近似合った看板。
今年の年始の中国新聞によるインタビューで、2022年6月の供用開始が明言されていました。
駅本体以外の外構部分などを含むと2022年度いっぱいは掛かるようですね。
臨時停車場「ボートレース前」から。
ここを新しい線路が横切っていきます。
線路および駅舎が沖側に移設されることで、現在駅の手前にある踏切を解消します。
特に観光シーズンは踏切待ち、駐車場の空き待ち渋滞が国道2号宮島街道まで影響を与える状況の改善が狙いです。
このあたりの市道の配置も大きく変わるものと思われます。
新しい広電宮島口駅に隣接して、大型の自走式立体駐車場も設けられることとなっています。
廿日市市施工棟 |
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広島電鉄施工棟 |
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【西広島タイムス】:廿日市市宮島口地区 市営駐車場立体化へ 平成32年完成目指す
【中国新聞】:広電駅移設、乗船スムーズ 立体駐車場も
ここから見えた景色。
おおお!!
早くも整地されて、側溝などの構造物の敷設も進行しているではありませんか!
詳しい図面が公開されている訳ではないのでわかりませんが、これが新しい広電宮島口駅の輪郭になるのではないでしょうか。
駅を降りれば横断歩道を渡ることなく、目の前のフェリーターミナルに行くことができるようになります。
かつてはみやげ物店の「もみじ本陣」があった場所です。
新ターミナル2階テラスから望む宮島口地区
このブログでは何度も紹介していますが、開業からおよそ1年経ったターミナルビルです。
ロータリー側の棟の2階へ。
1階は瀬戸内の特産品を扱うみやげ物店、2階は開放的なテラスになっています。
このブログで紹介するのは初めてですね。
商業施設「etto(エット)」でテイクアウトしたものもここで楽しむことができます。
新「広電宮島口駅」方面。
先程ご紹介した空間が見えると思います。
当然JR宮島口駅方面もよく見渡せます。
JR駅とを結ぶこの道路については、将来は歩行者主体の賑わい空間にリニューアルする構想もあります。
移設する広電宮島口駅は、2022年6月の供用開始予定です。