広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。
前回の状況です。
今回は本当に見どころが多く写真の枚数が増えすぎたので、前編と後編に分けて更新します。
この記事は前編です。
事業の概要
東側の鉄骨工事先行 圧倒的な物量感
全景をご紹介した後、先行して鉄骨建方が進む東側の状況を詳しく見ていきましょう。
いやー、、久しぶりに訪れると鉄骨建方が一気に進んだ東側は凄い物量感になっています。(と言っても2週間程度ですが)
2枚目の画像を見ていただくと、一部で最上階である7階まで到達したようです。
7階はシネマコンプレックスになっているので、他のフロアに比べ階高が高くなっています。
■訂正(2022/08/24)——————————–
撮影時点の階数は正しくは6階でした。
数えれば分かるものを、大変申し訳ありません…。
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フロア構成(JR西日本『広島駅ビルの建替え計画』より)
駅前交差点付近から。
こんな景色になるんですね。
ここに写っているビル全て2010年以降に竣工したビルです。
そんなビルに埋もれてしまっていますが、新駅ビルの東側の約1,300平方メートルに、
地上30階のアパホテルが建設されることが決まりました。
東側をじっくり見ていきましょう。
南口広場内から。
現在の路面電車のりば方面に繋がる通路から、構築中の新駅ビルの断面がよく見えます。
凄い迫力です。やはり建築範囲が旧駅ビルに比べ単純に2倍になるだけで大きさは全く違いますね。
東端は完成時の位置まで張り出しています。
(2020年3月撮影)
大州通り側から見ると、旧駅ビル比での近さを実感します。
EKI CITY HIROSHIMAから。
この奥行き。全て商業施設です。
少し引きで。
右手が旧フタバ図書。
ここに地上30階のアパができたらどうなるんだ…(笑)
新駅ビル西側エリアの鉄骨建方も開始!
続いて、南口広場の中央から西側にかけてのエリアです。
ちょうど在来線跨線橋コンコースの延長あたりで、鉄骨建方が始まりました!
こちらは既存通路と接していることもあり、かなり近くまで寄る事ができます。
目の前に柱が立っています。
ビル1階は全て交通広場になります。西側には22バースまで増えるバスのりばが一帯に整備される予定です。
画像の場所も完成時は路線バスが通っていることでしょう。
在来線ホームから。
これは面白いものが見られました。
1枚目のエリアは今にでも鉄骨が組み立てられそう。(もしかするともう組み立てられているかもしれません)
2枚目では新駅ビルの断面とともに、地下空間の出入口が見えます。地下からバスのりばに通じる階段・ESC・EVが設けられるのでしょうか。
垂直に設けられた耐震装置も確認できますね。
最後に、少し離れた場所から。
北口から見た様子。
右側のクレーン付近に、地上20階「ホテルヴィスキオ広島」が姿を現します。
変わって南口、駅前大橋付近から。
Aブロック(エールエールA館)とBブロック(ビッグフロントひろしま)の間から見える新駅ビルを収めてみました。
ホテルヴィスキオは2枚目の画像の正面に見えてくると思います。
広島駅の高層建築の密度はなかなかの物になりますね。
前編は以上です。
後編では駅前大橋線に関する変化や改札内の状況などをお伝えします。
延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。