広島市サッカースタジアムの指定管理者をサンフレッチェ広島に特定

ご無沙汰しております。

広島市は、2024年に開業する広島サッカースタジアムについて、
施設の指定管理者を「サンフレッチェ広島」に特定したことを公表しました。

契約に基づき、サンフレッチェ広島は新スタジアム全般の管理運営のほか、
試合日だけでなく年間を通じて賑わう施設を目指し、
サッカースタジアムやグッズショップ、レストラン・カフェの運営を行います。

プロスポーツチームによる指定管理者制度においては、
広島東洋カープがマツダスタジアムの管理運営を開場以来担っており、
充実したファンサービス、スタジアムを中心とした賑わい創出につながっています。

新たに誕生するサッカースタジアムでもプロチームのノウハウが生きることが期待されます。

 

 

指定管理に関する提案概要

【広島市】:(令和4年度)都市整備局所管の公募施設に係る指定管理者候補者の選定結果について

(1) サッカーミュージアム(スタジアムツアー含む)

日本サッカーの発展への貢献や平和への思いなど、サッカー王国広島のレガシーと誇りを次世代へ継承し、国内外へ発信する施設として、スタジアム1階にサッカーミュージアムを整備・運営します。

サッカーに関する展示はもちろん、被爆からの復興とサッカーの関わり、サッカーを通じた国際交流、サッカーを通じて未来へ続く明るい広島の姿=平和をテーマとした展示を行います。
また、サッカーファンだけではなく県民・市民、観光客等、幅広い人々が楽しめ、学べる場となるよう、体を動かしながら様々な情報に触れてもらう体験型コンテンツを付加する予定としています。

さらに、このミュージアムを起点に、様々な視点でスタジアムを周遊できる魅力的なスタジアムツアーを用意します。
最新ICTを活用したコースや、修学旅行などの団体向けコースなど様々なメニューを用意するほか、時にはサンフレッチェの選手や有名OBと触れ合えるなど、サッカーファンだけでなく観光などで幅広い方々が訪れたくなるような企画を実施します。

 

(2) スタジアムショップ

サッカーファンだけでなく、一般の市民・県民・観光客をターゲットにしたスタジアムショップを整備し、観光客向けの魅力ある広島県内特産品や、スタジアムでしか買えないオリジナルグッズ、サポーターに人気のサンフレッチェグッズなどを揃えた複合型店舗をスタジアム2階に整備・運営します。

また、スタジアム1階にも物販テナントを誘致する予定です。
これらのショップは試合日はもちろん、試合日以外も営業を行います。

 

(3) レストラン・カフェ

スタジアム2階にはフィールドが眺望できるテラスと連携活用可能なレストランを、1階にはカフェなどを誘致する予定です。これらは試合日はもちろん、試合日外も営業を行います。

レストランでは、バラエティ溢れるビアメニューや地元食材中心の新鮮で美味しいフードメニューなどが楽しめます。県民市民に日常的に利用され、県外から訪れる方が是非とも訪れたくなるような魅力あるスポットとしていきます。

 

サッカーミュージアムイメージ

 

 

経験と周辺エリア団体との連携活かし毎年110万人が訪れるスタジアムに

順当に、ホームスタジアムとして使用するサンフレッチェが特定されました。

公開された提案資料には、クラブが運営するサッカーミュージアムや、レストランなどのパースも公開されており、期待が高まりますね。

試合開催日以外にそうしたミュージアムやイベント開催時に開店する飲食店舗など、
広島カープが運営を担うマツダスタジアム(広島市民球場)と同様の展開が行われそうです。
欧州の本格的なスタジアムでの事例が生かされ、試合開催日以外はVIPルーム等をパーティー開場や会議室、シェアオフィスとして利用することも想定します。

 

スタジアムに隣接する中央公園広場では、Park-PFI制度を活用し、NTT都市開発を代表とする企業グループが公園運営にあたる予定となっています。(ACTIVE COMMUNITY PARK)
中央公園広場サイドとの連携はもちろん、旧広島市民球場跡地イベント広場「HIROSHIMA GATEPARK PLAZA」や、商店街振興組合、さらに「カミハチキテル」を始めとする市内まちづくり団体とも連携し、
スタジアム単体ではサッカーの試合日以外の集客を含め、年間110万人の集客を目指します。

 

なお、中央公園広場の「ACTIVE COMMUNITY PARK」では年間200万人の集客を目標としており、
両者の重複はあるとしても大きな目標値となっています。

建設費を安定して償還するためには逆にこのくらいの試算が必要であり、実現しなければならない目標です。
かなり高いハードルにも見えますが、これまでの都市公園としての制約は新制度を用いることで部分的に取り払うことで、民間ビジネスが積極的に可能になりました。
中央公園、広島市民球場跡地、広島城三の丸エリア。
これら3つの官民連携が実を結べば、これまで都心繁華街のフチだった場所がフチではなくなります。
物理的な繁華街の拡大・消費拡大による広島市の求心力向上に大きく寄与するはずです。

こうしたピースが一つずつはまりあって、転出超過に歯止めがかかれば…。

 

 

本拠地『エディオンスタジアム』最後の年

Jリーグがまもなく開幕しますね。
サンフレッチェがエディオンスタジアムを本拠地として使用するのも、今年が最終シーズンです。

【サンフレッチェ広島】:「ありがとう、エディオンスタジアム広島。」キャッチフレーズおよびロゴ作成のお知らせ

エディオンスタジアム(広島ビッグアーチ)(2022年12月撮影)

 

2023年2月に撮影した新スタジアムの写真を準備中です。
近日中に公開します。

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