Jリーグサンフレッチェ広島の新たな本拠地となるスタジアムが、2022年2月に広島市中区中央公園で着工しました。
広島市が主体となり整備するこのスタジアムは3万人収容で、マツダスタジアムのように多種多様なバラエティシート、VIPルーム等が設けられます。
広場および西側の河川敷エリアと、スタジアム内それぞれの回遊性を高める2層のコンコースも特徴の一つです。
広場と一体となり、旧広島市民球場跡地エリア、広島城エリアともデッキで接続し、
「まちなか」に開かれた新たなシンボルとなります。
2023年末に竣工し、2024年のJリーグ開業から使用される予定です。
前回の状況です。
事業概要
【広島市公式ホームページ】:サッカースタジアム等整備事業の基本設計
- サッカースタジアム等整備事業の基本設計の概要 [PDFファイル/7MB]
- (参考)用語の解説 [PDFファイル/296KB]
- サッカースタジアム等整備事業 基本設計説明書【概要版】 [PDFファイル/29.23MB]
【大成建設】:広島市サッカースタジアム等整備事業
(上記HPより)
【サンフレッチェ広島】:HIROSHIMAスタジアムパークPROJECT
東側バックスタンドと南サイドスタンドの状況
大成建設のホームページで毎月更新されているプロジェクトニュースによると、
2023年1月時点の進捗率は約38%となっています。
これは周辺の広場やペデストリアンデッキまですべて含めた進捗率なので、
スタジアム単体で見るとちょうど折り返しのあたりかと思われます。
おりづるタワーから眺めてみました。
大量のクレーンが作業に取り掛かっているいつもの光景です。
そのおかげで、西側メインスタンドと東側バックスタンドの高さと幅が増してきました。
城南通りへ移動します。
城南通りに面する南サイドスタンドの構築はまだまだこれからです。
高さを増してくるとここからの存在感も飛躍的に増しそうですね。
南東側から。
情報量が多いです!
東側バックスタンドの2層目の構築も始まりましたね。絵
右手には向上で制作されたプレキャストコンクリートの部材が置かれています。
最終的には再整備された広場と一体的に繋がる空間になる予定です。
もう少しだけ近づき、南東側の角の様子です。
ちょうど紙屋町方面からの動線でファミリープール横から渡されたペデストリアンデッキが接続するあたりの場所になります。
(広島市『サッカースタジアム等整備事業の基本設計の概要 [PDFファイル/7MB]』より)
ここはスタンドの切れ目となっており、賑わいが滲み出す場所。
マツダスタジアムのプロムナードから三塁側のエントランスを入るような高揚感をここで味わうことができそうですね。
西へ進み振り返ります。
ホーム側となる南サイドスタンドは、1層目と2層目が繋がった大きなワンスロープ型の形状となります。
高さもあるので、外から見ても中から見ても迫力がありそうです。
西側メインスタンドと北サイドスタンドの状況
空鞘橋付近から西側のメインスタンドの構築状況をチェックします。
北側から始まったアーチ状の屋根や2層目スタンドの柱の設置などが進みます。
内側には南北に渡されたブリッジのような仮設構造物が見えますが、もしかすると大屋根を大スパンで支える張弦梁(キールガーター)を構築するためのものかもしれません。
おりづるタワーからの画像をもう一度。
橋のふもとから見上げた様子。
建築中ならではの美しさがあります。
基町環境護岸を北に進み、北西の角に移動してきました。
輪郭がどんどん分かるようになってきますね。
東の方に目を凝らすと、もう一つの大型事業である広島駅新駅ビルのタワークレーンが見えます。
東西の都心核で、将来を担う巨大プロジェクトが進みますね。
近づいて、大屋根を見上げてみます。
スタンドの上端の梁と大屋根の端となる梁が絶妙な曲線を描いて伸びていきます。
上層のコンコースに至る階段も確認できますね。
北東の角に移動してきました。
先程ご紹介したように東側バックスタンドでも2層目スタンドおよび大屋根の構築が始まりました。
これから1年以内に完成に向けて進んでいくのが非常に楽しみですね。
広島市サッカースタジアムは2023年12月末の完成予定です。
東側の広場エリアも並行して整備を進め、2024年8月の全面開業を見込みます。