南北自由通路が完成した広島駅では、これまでほぼ手付かずだった新幹線コンコースをリニューアルする工事が始まりました。
2019年度末の完了を目指し、
・天井や柱などをリニューアルし在来線部分とデザインを統一
・新幹線改札内の全館空調化
・待合室を3箇所に分け席数を1.5倍に増加
これらを実施することで、のぞみ停車駅にふさわしいグレード確立を図ります。
【JR西日本】:広島駅新幹線柵内コンコースのリニューアルについて(PDF形式311キロバイト)
前回の状況です。
前回5月の更新から少し間が空きました。
8月末に取材した時の状況です。10回目の更新となりました。
自由通路の新幹線改札口から入っていきます。
3枚目は、在来線のりかえ改札口付近。
このあたりまでは、頭上を全て覆う足場など状況は変わっておらず、バリバリ屋根裏の工事が行われています。
大変化はここからです。
2基あるエスカレーターの内、新幹線改札に近い手前側のエスカレーター近くまで、
天井とタイルが完成した状態になっていました。
これは明るい!
コンコース中央付近から、新幹線改札口を振り返ります。
足元のタイルには、6本のラインがデザインされています。
在来線改札口にも同じデザインが施されており、広島市内のデルタを形成する6本の河川を表しています。
中央部には新設されたサインも。
自由通路や在来線改札内に設置されているものと同じタイプです。
これで駅構内全て統一が図られることになります。
手前側エスカレーターのラインの柱もこのように美装化され、照明も点灯しています。
折り鶴をイメージした三角錐が美しいです。広島駅の統一テーマです。
足場が無くなった下りホームエスカレーター、おみやげ街道付近。
やはりメチャクチャ雰囲気は変わりますね。
足場がある状態では待合室がほとんど見えませんでした。全て取り払われると、それほど視認性も悪くなく安心しました。
おみやげ街道付近から見るコンコースです。
非常にクリーンです。真ん中に見えるLED発車標の背後にも、店舗を備えた待合室が完備されます。
天井には、全館空調を導入したことによる段差がありますが、
ここまで綺麗になればもはや低くなったことなど全く気になりません。
細かいですが、エスカレーターの壁面を覆うパネルも、古いものからシルバーの新しいものに張り替えられています。
大きな変化はこちらにも。
これまで仮囲いに覆われていた、「上りホーム」行きのエスカレーター付近です。
新たな店舗の外観があらわになっています!
エスカレーターの乗降口もタイル化され、これまでのステンレスのガイド柵からガラスタイプに変更されています。
配置は工事前と変わらず、改札付近までは店舗になる予定です。
1号車方向のエスカレーター付近。
この後ろ側には、「キッズスペース」と「モバイルコーナー」が設けられます。
「モバイルコーナー」がどのようなものになるか気になります。
供用開始している在来線のりかえ改札側の待合室には、このような充電スタンドがあります。
これがずらりと並ぶようなイメージですかね。
さて、改札外に出て一気に移動しました。
ホテルグランヴィアのそばから屋上駐車場へ上がるエレベーター付近です。
壁の奥は先程までいた新幹線改札内。
完全に仕切られましたね。
この通路は中途半端な形で残ってしまいました。
奥にはJR関連職員の事務所等があるので仕方ないですが、
ペデストリアンデッキにエントランスができた「ホテルグランヴィア」の接続口は、ここに残す必要があるのでしょうか?
広島駅新幹線コンコース全体のリニューアルは、2019年度末の完了予定です。