JR西日本は、駅のホームの安全性向上のため、管内の主要駅で可動式ホーム柵の設置を進めています。
広島駅では、発着列車の本数が多い11番のりば(博多方面)と14番のりば(東京方面)を対象に2020年初頭から設置工事が始められており、
11番のりばのホーム柵は2020年12月1日から供用を開始しました!
JR西日本が管轄する駅では、新神戸駅、岡山駅に次ぐ設置となります。(新大阪はJR東海)
14番のりばについても2021年度中に供用が開始されることが明らかにされています。
事業の概要と前回のおさらい
【JR西日本】:新たに5駅10のりばにホーム柵を設置します
(1)設置箇所
山陽新幹線 広島駅 11番のりば・14番のりば(2)諸元
・高さ:約1.35メートル
・最大開口(開閉ストローク):約5.7メートル
・柵延長:1のりば当たり約400メートル(3)使用開始時期(予定)
・11番のりば(博多方面):2020年度
・14番のりば(東京方面):2021年度
前回の状況です。
12月1日から供用開始した11番のりば
【JR西日本】:広島駅11番のりば、高槻駅4番のりばの可動式ホーム柵を使用開始します(PDF形式 283キロバイト)
12月1日(火)、高槻駅在来線ホームと同じ日に、広島駅新幹線ホームでもいよいよ使用開始しました!
まずは写真をまとめて見ていただきましょう。
記事の最後に、簡単な動作状況の動画もご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
11番のりば、博多方面のホームに整然とユニットが並びます。
これまで工事中の期間はずっと開いたままの状態でしたが、閉じた状態を初めて見ることができました。(広島駅で)
広島駅初のホームドア。ホームの端まで行ってみます。
ホームの端の方は8両編成の九州新幹線直通列車と混在しないので、従来のステンレス柵が残る割合も多くなります。
こちらは反対側の博多方。
壮観ですね。
ホームドア動作の状況
新幹線がやってきました。
これまでは無いのが当たり前でしたが、やはり実際にできてみると入ってきた時の安心感が違います。
のぞみ7号車付近。
かなり開口部が広いです。
最大ストローク約5.7mというのはここでしょうか?
こちらはのぞみ12号車付近。
列車は短い8両編成の「さくら」です。
当然ながら列車の両数に連動して柵が開くようになっているので、
8両編成の前後のホーム柵は開きません。
ユニットには青いLEDも内蔵されており、足元を照らしています。
ホーム柵が閉まるとき。
到着時はホーム柵が開く→車両扉が開く
出発時はホーム柵が閉まる→車両扉が閉まる
という動作です。
一部では、長い開口部の途中に戸袋があり、そこを扉が貫通していく箇所も。
ホーム上の随所には、乗務員向けに扉の開閉状態を表すLED表示装置も設置されました。
○と×でホーム柵の開閉状態を知らせていました。
最後に
【中国新聞】:広島駅の新幹線ホームに可動柵 転落や接触防止、下り線11番乗り場に
JR広島駅(広島市南区)の新幹線ホームに、開閉する可動式のホーム柵が完成し、1日の始発列車から使用が始まった。乗客が線路に落ちたり列車と接触したりするのを防ぐ狙い。
来年秋には上り線の14番乗り場にも設置される見通しで、事業費は合わせて計17億7千万円を見込む。その他の乗り場も設置を検討中という。同支社駅業務課の土手直則課長は「柵の設置と駅員の見守りのハードとソフト両面で安全を守りたい」と話していた。
(上記中国新聞Webサイトより一部使用)
中国新聞の記事です。
今後14番のりばへの設置も進められますが、両方合わせて17億7,000万円の費用が掛かるとのこと。
やはり見た目以上にかなりの費用が掛かります。
とはいえ先程書いたように、やはり心理的な安心感は出来てみて改めて感じます。
特に観光・帰省シーズンとなれば乗車客降車客で入り乱れる状況となりますし、小さい子がふらっとホームの端に近づくことも少なくなります。
2021年秋には14番のりば(東京方面)にも設置される予定です。