JR広島駅南口再整備・駅ビル建替工事 2022.09(Vol.50)<新駅ビル編>

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地
広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

 

事業の概要

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

東端に達した鉄骨躯体

駅ビルとして早くも50回目の更新となりました。
東側工区から見ていきましょう。まずは全景。

かなり立体的になってきたことをヒシヒシと実感します。

 

東側工区をEKI CITY HIROSHIMAから。

 

広角レンズを使わなかったので、溢れんばかりの構図になって申し訳ないです。
そのくらい巨大です。

 

前回に比べ、少しだけ東側の旧フタバ図書側に拡張しました。

 

旧フタバ図書の「広島産業センタービル」は、土地と建物をアパグループが取得し、
新駅ビルが開業した翌年の2026年12月に地上30階の「(仮称)アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉」を開業させる計画です。

ビルは直結しませんが、目の前に広島市のペデストリアンデッキの階段降り口が計画されています。
目的を持った人しか利用しない施設なので、これで十分だと思います。

5日の中国新聞の報道により、広島駅南口の旧フタバ図書跡地に、 地上30階のアパホテルが建設されることが判明しました。 その後、アパグループがニュースリリースを更新して正式に

 

こちらは西側工区の中央寄り。

 

広電高架橋の橋脚など資材置き場としてしばらく使われていたこの場所でも、遅れて基礎工事が始まりました。
すでに鉄骨の躯体も用意されており、またすぐに拡張されそうですね。

 

新設部分は約13万平米の新駅ビルですから、敷地内には続々と躯体となる鉄骨が搬入されています。

 

中央側から東側工区を。

 

 

とにかく密度が凄いですし、流れを止められない駅利用者動線ととても近くで行われているのが非常に印象的です。

 

 

再度の動線変更で自由通路階段が復活

路面電車の高架駅が設けられる中央部分の様子です。

ここの躯体工事はもう少し先になりそうですね。

 

自由通路の延長線上にあたるこの付近で、再び大きな動線変更が行われるようです。

(広島市公式ホームページ『広島駅南口広場内の歩行者用通路の変更について(2022年9月10日、9月17日~)』より)

なんと、自由通路の中央大階段が復活です!
2週間に分けて、現在東側に設けられた仮階段から、元の大階段の西側のみを使用する形に切り替えるようです。
記事を更新している13日時点では右上の形態になっているはずです。

 

閉鎖中だった大階段。

(2022年1月撮影)

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。 建て替えられる新ビルは地

 

縦横に大きさ増す西側工区

バスのりば側となる西側工区の様子です。

幅も高さも大きくなってきています。
本当に東西で同時進行で工事が進みます。

 

付近から。

 

動線を活かしたままのギリギリの工事。職人さんも現場監理の方も素晴らしいです。

 

西側工区と言えば、すでにお伝えしているとおり、
開業した「広島JPビルディング」からメチャクチャ良く見えるようになりました。

 

全く見られなかった新鮮な光景です。
ペデストリアンデッキの接続口から撮っています。
基礎工事が行われている部分は主に新駅ビル内の立体駐車場になります。
こうしてみるとまだまだこれから広がっていくことがわかりますよね。

 

 

在来線ホームからもその姿を感じるように

改札内に入り、在来線ホームまで移動してきました。

 

 

 

躯体が西側に拡大してきていることで、コンコースの窓からJPビルの全体が視認できなくなってきました。
ホーム上からもその存在が明らかに分かるようになってきましたね。

 

ちなみに1番のりばに降りる階段からは・・・。

 

(2022年8月撮影)

ほぼ同じ角度で撮っているはずですが、もう目の前はビル本体で覆われています。

 

再び東側工区に戻りますが、2番のりばからの景色がこちら。

 

 

ものすごい迫力担っています。
この部分はかつての国鉄宇品線の気動車が発着していた「0番のりば」の位置。
廃止された後は舗装されて搬入車両の駐車場などになっていましたが、新駅ビルはその空いたスペースも使って本体が建てられるので、以前よりもビルがホーム側に近づいています。
だからこの迫力なのですね。

 

今回の記事はここまで。
大規模な地上部の工事が本格化し本当に目まぐるしい変化なので、
これからは1回の取材あたり2記事に分割して更新するのがデフォルトになりそうです。

近いうちに<駅前大橋線編>も更新します。

 

延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。

 

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