広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は現在の跨線橋に代わって幅15mの自由通路を建設し、橋上駅舎と商業施設を新設する巨大プロジェクトです。
西側のコンコース部分は、今年秋に供用が開始されます。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島橋上駅新築他工事 (南北自由通路・店舗増設)
前回はほぼ半月前でした。
広島橋上駅新築他工事 2014.08(Vol.37) コンコース外観
まずは先日少し触れましたが、ホームの天井の様子を確認してきました。
7・9番のりばのコンコース下の様子です。化粧板の取り付けが始まっています!
ホーム上から。
仮設の蛍光灯のせいで少し褐色に見えますが、実際はほぼ真っ白なものでした。
完成への現実感が一気に増してきます。
こちらは照明を取り付けるための開口部。
ここまで紹介してお気づきの方もいると思いますが、現在リニューアル工事が行われている新大阪駅のホームと同じような仕上がりになりそうです。
【関西シリーズ】おおさか東線で生まれ変わる新大阪駅構内
先行して使用が開始されている新大阪駅のホームに降りて明るくて高級感のあるホームに感動しましたが、
まさか広島駅もそれに似た仕上がりになろうとは驚きました。素晴らしい!!
信号機や乗車位置案内を吊るす器具。
丸くくり抜かれています。
橋上駅舎を支える支柱の処理。
丸く縁取られてますね。
天井の化粧板は少なくとも2種類あるようです。
奥の西側岩国方面に降りる階段部分は少し細かい溝が入ったパネルとなっていました。
エスカレーター付近もこのようになるのですかね。
さて、4・5番のりばに移動しました。
エスカレーターが橋上駅舎に向かっていく先にこのような光景も。
情けないことに少しピンぼけしてしまっているのですが、いよいよ乗り換え通路の内装が分かるようになってきています!
これが完成時の見た目だとすれば、とにかく白を基調としたコンコースになりそうです。
ちょうど窓の上端と天井の高さが同じくらいに見えますが、建物の構造としてはまだ1~2mほど高い所に屋根があります。(画像)
それでも6m程度は天井高があるのではないかと思います。
現在の乗り換え通路から見るとこの辺りになりますね。
自由通路から中央改札口を経て乗り換え通路に至るまで、天井が高い構造になっています。
こちらは同じホームの5番のりばの様子。
見慣れない機器が設置されました。
レールとは垂直の向きに横長の表示装置が取り付けられました。
公式発表が無いのでもちろん確定した話では無いですが、広島地区向けに新たな列車運行管理システムを導入する可能性があるそうです。
これはそのための「抑止表示器」で、大きな遅れが発生した時などは運転士や車掌がこれを確認して運行するとのこと。
関西地区では「アーバンネットワーク運行管理システム」、通称“SUNTRAS(サントラス)”と呼ばれています。
【Wikipedia】:アーバンネットワーク運行管理システム
本当だとすればソフト面でも大きな変化が見られるようになりそうですね。
発車標の電光掲示板に自動的に「遅れ○分」と出るようになったり、駅の案内放送も関西に準拠したものになるのかもしれません。
ちなみにこの抑止表示器の後ろ、監視カメラの近くにも黒いシートで覆われた何かが用意されています。
--------------------—-■追記(2014年8月31日)--------------------—-
運行管理システムのための「抑止表示器」だと書いてしまいましたが、これまで設置されていた列車の接近を知らせる装置の可能性もあります。
“運行管理システムの導入予定は無い”とのコメントをいただきました。
確かに、これだけでシステム導入と判断するにはまだ早く、むしろすでに設置されている接近表示の方が濃厚でしょうか。
(1月撮影)
「○番のりば」、「列車がまいります」と交互に表示するものですね。動作中の画像はこちら。
【関西のJRへようこそ!】:広島駅 在来線ホームの電光掲示板(発車標) 【Part1】
それでも乗車位置や遅れの案内はもう少し的確にできるようになればいいですね。
五日市駅や宮島口駅などでは英語での放送も行っていますから、あのようなものが採用されれば嬉しいです。
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こちらは同じホーム4番のりばから。
2・3番のりばの方向を見ています。
頭上には駅構内専用の信号機が設置されていました。
前々回初めて確認した黒い支柱です。
ほぼ同じものが新大阪駅でも見られましたね。(画像)
最後に1番のりば、入口改札を入ってすぐの所からコンコースを見上げました。
いつも紹介する乗り換え通路と駅ビルとを繋ぐ階段ですが、そのとなり(画像では奥)にエレベーターの鉄骨ができていました。
変わってこちらは、現在の乗り換え跨線橋の真下です。
立ち食いそば屋が今回の改良工事のために閉店した模様です。
跨線橋の真下ということで今年秋の乗り換え新通路の使用が開始されたあと、スムーズに現在の跨線橋の解体に入るためでしょう。
新通路の使用開始も楽しみですが、その後意外と早そうな自由通路部分・橋上店舗部分の建設工事も楽しみですね。
今回は以上です。
そういえば先日ネットで探しているとこんなものを見つけました。
【広島女学院大学】:広島橋上駅の現場見学【生活デザイン・建築学科】
建設現場の見学をさせてもらえるのですね。羨ましいです。
“ 線路の上部に建物を作って、JRの改札口や商業施設とする工事です。1期工事は今年の秋(11月頃)開業の予定です。”
と書いてありますね。
1期、つまり現在形になってきた乗り換えコンコースは11月頃使用開始となりそうです。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島橋上駅新築他工事 (南北自由通路・店舗増設)