JR西日本は、11月2日の広島駅”新跨線橋”の共用開始を前に、
廃止される現在の跨線橋や広島駅の歴史を振り返る記念企画を始めました。
【JR西日本】:JR広島駅の跨線橋(こせんきょう)の切り替えにあわせた記念企画の実施について
【マイナビニュース】:JR西日本、広島駅構内の新跨線橋供用開始で写真展など記念企画を実施
ホームページにあるように、10月20日から「広島駅の歴史展」と題したパネルが現在の跨線橋のポスター枠を使用して展示されています。
広告枠の大半を使って歴史が年表形式で紹介されています。
手作りの「ありがとう 跨線橋!」の横断幕が良いですね。
生きている間に、跨線橋に対して「ありがとう」と言うのはそうそう無いことだと思いますが、
この歴史展を見ていくとそれも頷けます。
※①
※②
※③
こちらには「お疲れ様跨線橋 新しい跨線橋もよろしくネ」(※①)
現在の跨線橋は山陽新幹線[岡山~博多間]の開業を一年後に控えた、1974年に完成し共用を開始しました。(※③)
それから40年間、広島駅構内のメインの動線として利用されてきたわけです。
新幹線利用者にとっても南口から出場するにはこの跨線橋を渡ります。
改めて考えると幅は十分に広く通路単体で不自由することはありません。
築40年ということで古さは目立ちますけどね。
この跨線橋が完成する9年前(1965年)に完成した現在の駅ビルもかなりの古さです。(※②)
完成当時はまだ全国にも数えるほどしか無かった「民衆駅」(広島民衆駅)ですが、
この駅ビルも10年後を目処に路面電車の高架乗り入れにより建て替えられることが決まっています。
広島駅南口広場の基本方針!広電の高架と駅ビル建て替え、デッキ計画などまとまる
「未来に向かって、生まれ変わる広島駅」
パネルでの展示はこの跨線橋が廃止される11月1日まで行われます。
是非広島駅に足を運んでご覧になってみてください。
歴史展の他、このような案内も始まりました。
「広島駅が生まれ変わります」
というような文字を見ると、これまで追いかけてきたプロジェクトがようやく一般の方に日の目を浴びることを実感します。感慨深いです。
案内を見ると全てが一度に変わるわけではなさそうです。
まず10月29日。
南口1階のみどりの窓口および、
新幹線口2階の新幹線改札口にある総合案内所が移設されます。(現在の総合案内所画像)
11月1日。現在の跨線橋を使用する最終日です。
南口1階の出口改札が現在の入口改札の隣に移設されます。(画像)
この日だけ1番のりばのみ、柵内地下通路への階段が両方向とも利用できるようになるようです。
同じくこの日だけ、南口コンコース内にて記念台紙付きの入場券の販売も行われます。
そして11月2日。いよいよ新しい跨線橋の利用開始となります。(画像)
詳しい通路の変化は以前紹介した通りです。
地下通路はこれまでと打って変わって、東側階段を閉鎖して西側のみの利用となります。
列車の停止位置もこの日から変更となります。
1番や2番、7番のりばなどはそれほど西側(新しい跨線橋ができた方)に移動するわけでもないようです。
これも工事の進捗具合によってまた変更されていくと思います。
新通路供用開始まであと1週間と少しですね。
ありがとう 跨線橋。
おまけです。
跨線橋には来年春から運行を始める新型車両「227系」や、新たに導入される路線カラーの紹介も行われています。