2012年10月から行われている広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は、「第1期」となる新しい跨線橋の供用が11月2日始まりました。
これまでの跨線橋の西約50mに建設された長さ85m、幅10m、高さ6.7mの通路です。
前回までに、新しい跨線橋の通路や店舗、新幹線口などを取り上げてきました。
今回のテーマは一新された案内板とホームの様子を中心に紹介していきます。
まずは開業前のホームの柵の隙間から一生懸命覗いていた(笑)、のりば案内サインを一気にどうぞ。
ラインカラーが本当に鮮やかですよね。
ホーム番号もかなり大きな文字になっており、これだけ商業施設のような通路になっていてものりばがどこにあるのか分かりやすいです。
黒い背景に白文字のデザインもスタイリッシュでかっこいいです。
ラインカラーを反映した新しい路線図です。
かなり広島のイメージも変わると思います。
広島と横川の間が比較的広めに空いていますが、新白島駅を付け足すつもりなのか丸ごと交換するのか、来年春には分かります。
ホームへ降ります。
この辺りの雰囲気は岡山駅に似ていますかね。
階段の頭上には天窓が設けてあり、自然光を取り入れています。
新しい跨線橋下のホームです。
跨線橋の切り替えに伴い、列車の停止位置も大きく西側(岩国方面)に変更されました。
これまで工事中で誰も人がいない光景でしたが、こうして利用客であふれるようになった姿を見ると広島駅の未来に向けて時が動き出したような感覚になります。
朝、1番のりばの新跨線橋下に入線する103系。
停止位置が変更されたことにより、1番のりばでもほとんどの区画が開放されました。
これまで見ることのできなかった角度から、新しい跨線橋を。大きすぎて「跨線橋」と言われてもしっくりこない…(笑)。
ホーム階段上部のからこちら側(1番のりば・南口)に少しだけ伸びた鉄骨2本がまた意味深です。
その1番のりば、西向きの階段です。
ここも工事中はほとんど見ることができなかったエリア。
下りエスカレーターがこちら側に設定されています。右奥へ進めば南口1階出口改札です。
他ののりばと異なり、天井などの美装化は最小限に留められ”激変した”という感じはそこまで無いです。(照明はLED化されています。)
やはり路面電車の高架乗り入れや駅ビルの建て替えを行う「広島駅南口広場再整備事業」を見据え、すぐに手を加えられるようになっているのだと思われます。
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そういえばLEDの発車標は以前まで「山陽本線」という表示は無かったように思いますが、これを期に変更されたのでしょうか。
こちらは1番のりば東向き階段。
それからホーム上の乗車位置案内ですが、今回の切り替えで少し変更されました。
これまでは記号だけの案内でしたが、両数の違いにも対応できるよう番号が振られています。
関西地区のように「足元白色三角印、1番から4番…」というような案内を開始する用意があるのでしょうか。
一両あたりのドアが2・3・4箇所の電車が混在している現状では、そのような案内があれば助かりますね。
数年後、3ドアである新型車両227系でほぼ統一されればかなりスッキリしそうです。
改札内地下通路です。
跨線橋の切り替えと同時に、地下通路・階段も西側に切り替わりました。
ついこの前まで使用していた東側通路は仮囲いで閉鎖されています。
ご覧いただくと分かる通り、あまり大きなリニューアルは行われませんでした。
ただ階段部分の照明がLED化されていたり、のりば番号の案内が黒ベースのものに変更されています。
最後に新旧のエスカレーターを。
跨線橋の切り替えでこの通り何もかもが逆になりました。
これからはフェンスで囲まれた旧跨線橋の解体と自由通路等橋上施設の建設を、新しい跨線橋とリニューアルしたホームから見届けていくことになります。
人が歩かなくなった旧跨線橋を想像するとやはり少し寂しいですが、その分新しい跨線橋や自由通路も利用者に愛される存在になってくれることでしょう。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅改良工事(広島橋上駅新築他工事)