今朝の中国新聞にも載っていましたが、広島電鉄の原爆ドーム付近の軌道を緑化する工事が始まっています。
13年春に市民球場跡地他で開催される全国菓子博覧会を盛り上げるのが狙いで、
原爆ドーム前電停付近の約40mは来月末(3月末)にも完了します。
12年度は東西にさらに計70m広げる予定です。
中国新聞:広電軌道敷、緑化工事進む
これは一昨日の様子。
宇品地区では2ヶ所に導入されていますが、都心部では初めての芝生軌道になりますね。
中国新聞のサイトに工事をしている画像がありますが、着々と進んでいるようです。
菓子博だけではなくて、原爆ドームの前ということで国内外の観光客もよく利用される電停です。
環境にも配慮して見た目にも美しい街とアピールが出来ればいいですね。
とはいいつつも、個人的に軌道緑化にそこまで深い思い入れはありません。
この緑化事業が決まった時にも一度書いたのですが、
私は上空に張り巡らされた”クモの巣”を先に何とかして欲しいと思っています。
2011年09月07日:旧球場前を芝生軌道に
この記事で紹介しているフランス・パリのトラムの写真です。Jean (tarkastad)氏による撮影。
(ページ内をよく見ると「Share」のボタンからHTMLを貼り付けられるようになっていたので直接掲載します。)
こういう方式なら線路と線路の幅を広げる工事をしなくても、センターポール化と同じ効果が得られます。
今回はMAKOTOさんという方のLRTと路面電車のページを参考にさせていただこうと思います。
センターリザベーション・サイドリザベーションの項目では、都電荒川線での植え込みによる軌道と車線の分離が紹介されています。
植え込みまではいかなくても幅が少し広い縁石などで軌道を区切り、そのスペースに架線柱を設置していけば
上のパリのようなスマートな架線方式も実現できるのではないでしょうか。
軌道と車線にある程度スペースがあることで、
交差点で電車に気づかず右折しようとする車も減るのではないかと思います。
同じページなのですが、インファンド工法というのも注目したいです。
広島では元宇品口から広島港までのほんの一部分でしか導入されていませんが、
路面とレールの周囲を樹脂で固定するという工法です。
防音・防振に非常に効果があります。これこそ都心部にいち早く導入するべきだと思うんですけどね。
広島電鉄は車両は新しくてもこういうところが他県より遅れています。
安全性、景観、乗り心地の向上、こういうところにもっと力を注いで欲しいです。
軌道と車線の分離センターリザベーション、サイドリザベーションは
電車のスムーズな運行にも大きく寄与しますから、積極的に改善してLRTを目指して欲しいですね。
緑化工事が始まったというだけで、こんなに長く書くつもりは最初なかったのですが、ついつい・・・w
工事の完成は意外に早い来月末ということで楽しみにしたいですね。