広島橋上駅新築他工事(広島駅改良工事)は現在の跨線橋に代わって幅15mの自由通路を建設し、橋上駅舎と商業施設を新設する巨大プロジェクトです。
西側の改札内コンコース部分が2014年11月に先行して開業しています。
【JR西日本】:JR広島駅構内の新跨線橋(こせんきょう)の供用開始について
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:広島駅改良工事(広島橋上駅新築他工事)
前回9月の状況はこちら。
今回は北口ペデストリアンデッキが開通した10月30日に撮影した時の状況をレポートします。
新幹線口屋上駐車場から。
2014年11月に暫定開業しているコンコース部分と構造的にも繋がったように見えます。
自由通路上部を覆う巨大上屋も手前北側の端に到達している模様です。
屋根の内側の「折(おり)」の造形の中に、保守用のキャットウォークが確認できますね。
それにしても屋根が凄い面積ですね。太陽光発電したら効率よく発電できそうです(笑)
少し角度を変えて。
左側に大きく開いたような構造の上屋。この部分はガラス張りになり自由通路に明るさをもたらします。
さらに、駅ビル1階へ降りる階段の上部にあたる一番奥にも、明かり取り用の天窓を確認しました。
では、その駅ビル側となる1番のりばに移動し階段付近を見てみます。
かなり進展してます!地下通路への階段に転落防止の柵が取り付けられ、階段の下部に入らないようにするための壁が設けられました。
1枚目の右側に写るスリットの入った板はエレベーターではないかと思われます。やはり階段がのりばの上空から降りてくるので、ホーム上はあまり広くないですね。
一旦、2階コンコースへ。
マツダ車の展示が休止して久しい、2・3番のりばへのエスカレーター付近です。
奥の壁の一部にシートがかけられています。
今後自由通路と完全に繋がり、新しい中央改札口に生まれ変わります。
2・3番のりばへ降りました。
先程の1番のりばから続く、地下通路への階段。
よく見ると、通路の上部までスラブが剥がされています。
地下通路内も、せめて岡山駅レベルまでは綺麗にして欲しいものですが。
自由通路下部のホームリニューアルの状況です。
エスカレーター付近の上部も化粧板を取り付けるための部材が設置されています。
2枚目の画像では発車標を取り付けるための器具も確認できますね。
こちらは7・9番のりば。
かなり進捗しており、化粧板の取り付けが広い部分で完了しています!
撮影している場所から東側(天神川駅方面)は、簡素化され西側と同じような化粧板は取り付けられません。
配線等が丸見えで少し残念です…。この部分の駅名標は天井が高い分、少し大きいものが使われているようです。
この新しい部分を歩いて気がついたのが、上の2枚目の写真で見られるような、スポット型のダウンライト。
先行して共用を開始した西側のエリアには無かったはずのものです。
西側の部分を見てみました。
今まで気が付かなかったのですが、駅名標の近くや階段入口上部に、同じダウンライトが追加されていました。
確認できたのは、2・3番のりばと7・9番のりばで、4・5番のりばはまだ設置されていませんでした。
設置の準備は行われているようで、照明用の穴を開ける箇所にマーキングがされています。
照明の効果はかなり大きいと思われ、意識して両方ののりばを歩いてみると、明らかに4・5番のりばの方が暗く感じられました。
橋上駅舎化により太陽光が届かないので、より明るくクリーンなホームになるのは大歓迎ですね。
ホーム上でもう一つ気づいたのはこちら。
柱やゴミ箱などホーム上に立つものの周りに、白いチョークで印がされてありました。1番のりばを除くすべてのホームです。
これはホーム舗装のタイル化の準備なのか…?
設備が美しい中、ホームがアスファルトでは冴えないので、是非タイル化は行ってほしいです。
撮影した日は10月30日。
前日は日ハムとの日本シリーズが再びマツダスタジアムで行われました。
29日に勝っていたら最終試合がこの日も行われる予定だったのですが、
残念ながらカープはシーズン中の力を発揮することができず、日本一を逃す結果となりました。
JR広島支社のサービスから、”終戦後”のこの日までカープ坊やを表示した227系「レッドウィング」が運行されていました。
来年もこのカープ坊や表示が見られることを願いたいです。
次こそ日本一を。
その頃には広島駅自由通路も完成に近い状態になっているはずです。
これからもどうか安全に工事を進めていただきたいですね。