「スタートラム広島」は、日本生命と広島電鉄がそれぞれ所有する2棟のビルを取り壊し、
一つのオフィスビルに再開発する共同プロジェクトです。
相生通りの立町電停前に2017年11月、地上16階建て、高さ約80mの複合オフィスビルが竣工します。
【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータベース】:(仮称)広島八丁堀共同プロジェクト
【広島電鉄】:(仮称)広島八丁堀共同プロジェクト新築工事着工 新ビル名称は「スタートラム広島」に決定
前回の状況です。
相生通り西側から、全体です。
前回の7月、躯体建設を担ったクレーンを解体するための小型クレーンがまだ残っていましたが、
ご覧のように全て姿を消しました。
2階部分の足場もかなり少なくなり、外観が確認できるようになっています。
交差点に面する南西の角のセットバックした様子が見えるようになりました!
角度を変えて。
ここがオフィス・低層階店舗のメインエントランスですね。
重厚感が漂います。
2枚目は広島電鉄の貸切専用ビール電車「トランルージュ」と合わせて。
西側の路地から。
御影石風のカーテンウォールも高級感を演出しますね。
少し北側から。
屋上、塔屋の構築も進んでいるようです。
相生通りに戻り、福屋八丁堀店の前から。
完成が近づいてきました。
「スタートラム広島」は2017年11月末完成予定です。
オフィス不動産のリサーチを行うCBREに、今年の第二四半期のレポートが掲載されています。
【CBRE】:MARKETVIEW Japan Office, Q2 2017
こちらによると、広島市のオフィス空室率は前期比から横ばいで3.0%、新規供給は無いので相変わらずオフィス不足の状況が続いています。
ニーズに合うハイグレードのオフィスビルが無く、テナントは動くに動けない状況にあるそうです。
そのような中完成する「スタートラム広島」は掲載された8月の時点で、ほぼ満室の目処が立っているとのこと。
しかし、これ以降の中・大型ビルは、二葉の里プロジェクトや損保ジャパンHK計画、新広島ビルディングなど
再び年単位で間が空いてしまうので、オフィス不足の状況は今後も続きそうです。
60m級、延床1万~2万平方メートル台のオフィス建設はいくつか始まっていますが、
それ以上の超高層・大型テナントビルの計画はありません。
「スタートラム広島」に隣接する朝日会館跡地や広島駅周辺など、未利用地、老朽化物件はまだ多く残っていますから、
市場のニーズを満たすまとまった規模のオフィスビルが欲しいですね。