平和大通りの一部で平和公園と鯉城通りの通る大手町とを結ぶ「平和大橋」では、
歩道の狭さを解消するため、橋の上流側に歩行者専用橋を新設する工事が2014年度からおよそ4年にわたり行われてきました。
その歩行者専用橋が3月21日、ついに完成し共用が開始されました!
平和大橋は長さ86mで、橋の欄干はイサム・ノグチ氏のデザインが用いられています。今回新設された歩行者専用橋は、この欄干を共有する形となっており、幅5.7mとゆとりのある歩行者橋から親しめる構造になっています。
先週末、早速足を運んでみました。
前回の状況です。
【広島県】:平和大橋(へいわおおはし)
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平和大通りより、NHK広島放送センタービル等がある、東側の白神社前交差点方面から。
橋の東詰交差点から平和公園・平和資料館方面を望みます。
手前の元安川に架かるのが「平和大橋」です。
上流側にあたる、北側に歩行者・自転車専用橋が設置されました。
建設中の状況からはあまり想像できませんでしたが、なかなか広いです!
写真のように横に並んで歩いている人同士がすれ違えて、さらに自転車も余裕を持って通行できます。
歩行者橋に入ってみます。
橋の上には、両岸側近くに橋の説明が記された銘版が設置されていました。もちろん英語との併記です。
こうした説明を改めて読んだ上で橋を眺めてみると、以前のように狭さで周りに気を使うことなく、じっくりと欄干を見ることができるこの構造は「よく出来てるな」と感心します。
何なら実際に触れてみることもできます。
広くなった歩道には、平和公園に咲く桜と原爆ドームを合わせて写真に収める観光客が非常に多く、
ちょっとした撮影スポットになっていました。
外国人の姿も非常に多く、これぞ国際観光都市といった様相でした。
思えば、以前の狭いままの歩道ではこのように何人も立ち止まって写真を撮ることすら難しい状況でしたから、
歩行者橋ができて本当に良かったと思います。
もっと早くできていれば観光客の満足度もさらに上がっていただろうに、と悔いるほど穏やかで良い雰囲気でした。
橋を渡り終えて、平和資料館のある西側から。
こうして見ていただくと、以前までとは比べ物にならない広さを持った歩道であることが分かると思います。
旧歩道はまだ閉鎖されただけの状態ですが、夏頃には歩道が撤去され、正式に車道が2車線として運用され始めるようです。
【中国新聞】:平和大橋歩道橋21日開通 歩行者と自転車も分離
イサム・ノグチ氏がデザインし、「つくる」と名付けた橋の欄干。
歩行者専用橋の設置にあたって、このコンクリート製の欄干も建設当初の質感を取り戻す修繕が行われました。
工事前の防水工事を重ねてボコボコした状態になっていた表面が、ツルッとした質感に。それこそ彫刻のような雰囲気になっています。
平和公園の桜は、この撮影時点で7~8分咲程度。それでも多くの市民を惹きつけ、あちこちでお花見が行われていました。
この日はたまたま肌寒かったですが、春になり国内外から訪れた人が本当に多かったです。
なお、リニューアル工事が行われていた平和記念資料館の「本館」は、大型連休前の4月25日(木)にオープンすることが明らかにされました。
【広島平和記念資料館】:平成31年(2019年)4月25日(木)に本館がリニューアルオープンします
免震化を含む耐震補強工事も行われており、前回は東館とを結ぶ連絡橋が一時撤去された状態でしたが、
すでに戻され躯体は繋がっている状態でした。
25日に資料館はオープンしますが、その後も耐震工事は続けられ、被爆75年にあたる2020年、新元号でいうと令和2年8月6日の式典までに完了する予定となっています。
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この様な、細かい事とは言えないでしょうが、何十階建てのホテルも必要と思いますが、由緒ある欄干を補修すると言った事の積み重ねが、観光都市としてのサービスと思えるのです。文句と言うのでは無いですが、平和公園から元安橋を通って本通りに向かうと、左右の駐輪自転車の列。あの辺りは広島市の「顔」…と思うのですが、不快感を感じずにはいられません。
相生通りに次ぐ平和大通りで、海外からの観光客も多くなった現在、
このような再開発が必要になってきています。
広島は需要に対して供給が追い付いていないように思えます。
平和大通りの東方面では、比治山東雲線や東大橋が3月末に完成しました。
歩道が非常に狭かったので、デザインは置いといて、とにかく完成してよかったです。資料館もやっとオープンなんですね。リニューアルといえば、広島は今年、NYTで「今年旅行すべき52の場所」の一つに挙げられています(正式には瀬戸内海の島々ですが、説明では平和祈念資料館のリニューアルや宮島が大々的に記載されています)。せっかく周りが盛り上がってきているので、街からも観光地として、平和都市として、盛り上げられるといいですね。
歩行環境が良くなってとても喜ばしいことだと思います。
ただ、この歩道橋がかかるまで、紆余曲折あり、
国際コンペを行ったものの、交差点廃止に伴うクレームで廃案に。
結果コンペにかかった“4千万はドブに捨てられました”。
そもそも、イサムノグチ氏デザインの欄干をそのまま新しく掛けた橋に
移設すればいいだけの話。
南側も同様に歩道橋を作り、欄干もそのまま移設すればいいのでは。
広島市の事業は橋ひとつにとっても、スピード感がなく、モヤモヤしてしまいます。
もっと計画的に行って欲しいですね。
無駄になった4千万円は全て税金です。
私も含め市民が一生懸命働いて納めた税金ですから、
なぁなぁにして欲しくはないです。
こういうコメントを見ると、土木をやってる者として一般人の認識に驚愕します。
欄干を移設すれば良いだけとか、構造物の見えないところがどうなってるのかとか、どうやってやろうとするのかとか、想像が働かないもんなんですね。
素人でもわかるようどんどん現場とかを見せていかないといけないんでしょうが、技術者にとっては永遠の課題ですわ。
この平和大橋、確かに歩行者部分が狭かったのも問題でしたが、車道部分も正式な片側2車線化ではまだ足りないと思います。
この平和大橋は広島バスの24系統(吉島線)と25系統(草津線)、中国JRバスのめいぷるーぷ、朝夕のラッシュ時には己斐から大学病院・旭町や市役所方面を結ぶバスも運行されています。
平日夕方はNHK前の交差点に向かって平和大橋も渋滞が慢性化しており、バスの速達性にも影響があります。東行きは片側3車線化できるように、平和大橋の南側にも歩行者用橋を増設し、車道を拡幅すべきです。
広島って「速達性」という言葉が流行ってるんですかね?猫も杓子も速達性、速達性と念仏のように唱えてる。ところで、バスに速達性を求めても専用道路を作って独占して走らせない限り不可能。東京、大阪の都市部でもバス利用者は承知して乗っています。広島などの地方は人が少ない分、それだけバスは利用しやすいはずだが。
よそ者には分からんでしょうが、たった1、2分早くなるだけでも違うんですよね。
未来しゃーきーさんの案が良い悪い関係なく、大都市と広島では交通事情も異なりますし、
別に何十分もの時間短縮を求めてはいないですから。
広島のことをもうちょっとお勉強してからものを言って下さいね。
広島は地下鉄が(ごく一部を除いて)無いので
バスの速達性は致命問題なんでしょうね
東京・大阪のバス利用者は地下鉄という選択肢もある中で
あえて遅くても乗り換えの少ないバスを選んでるわけですが
広島の平和大通りにはバスしか選択肢がありません
平和大通りのリニューアル計画が一向に進まない中で、
平和大橋の歩道橋がやっと実現しましたね。
それも北側だけなのでこれでは十分でありません。
車道をしっかと広げないと、大型車と並行して自家用車
を運転しているときひやっとします。
観光客にとっては橋の上に滞留して風景をゆっくり過ごし
眺めておられます。自転車の方も歩行者を気にせず走る
ことができる。早く西平和大橋もやっていただきたい。
個人的にはイサム・ノグチが設計した欄干ということ
がとても愛着がもてるものです。現在住んでいる場所
からほど近くにあるイサム・ノグチ庭園美術館は最近
とみに注目度が増していて、地元の人間にとっては
誇りになっているからです。できれば慰霊碑の上の
当初計画で提案されたアーチも実現してほしいです。
話は変わりますが、老朽化した岡山市役所の建て替え
計画が決まり、その規模が明らかになりました。
地上19階建て、延べ床面積約5万9千平米という
大変大きなもので、調べると広島市役所よりもひと回り
大きいようです。岡山県庁舎は広島同様に財源不足
から建て替えが先延ばしをされているのと比べると、
岡山市の勢いをひとつ象徴する事柄ではと思います。
イサム ノグチ氏は、平和公園には、強い思い入れがあったみたいです。資料館のコンペに落選の時は、「自分は、完全な日本人ではないので、おちたのかな?!」と大変落ち込んでいたそうです。この欄干も壊す話しもあり、反対で現在にいたりました。
ど素人の案ですが、欄干の先端の断面が、東側の橋は、4カ所丸で、西側は、正方形です。そこの面だけ、淡く光る様にすれば、かなり印象が残る様になると思うのですが?!。安全性からも。怒られますかね。
追伸、朝方、寝ていました。酷く落ち込んだのは間違いありませんが、資料館では、ありません。イサム・ノグチ氏は、彫刻家です。すいませんでした。
橋は妥当だと思います。変わったのが出来るかと楽しみにしていました。
私個人としては、反対側に、吊り橋で一人通れない幅で、揺れて下が丸太で透けて見える橋を渡りたい。入口を回転ドアで
人の制限をする。かずら橋良かったです。
絶対出来ません。