祝開通!平和大橋 歩行者専用橋新設工事 2019.03 新たな名所へ

平和大通りの一部で平和公園と鯉城通りの通る大手町とを結ぶ「平和大橋」では、
歩道の狭さを解消するため、橋の上流側に歩行者専用橋を新設する工事が2014年度からおよそ4年にわたり行われてきました。
その歩行者専用橋が3月21日、ついに完成し共用が開始されました!

平和大橋は長さ86mで、橋の欄干はイサム・ノグチ氏のデザインが用いられています。今回新設された歩行者専用橋は、この欄干を共有する形となっており、幅5.7mとゆとりのある歩行者橋から親しめる構造になっています。

先週末、早速足を運んでみました。

前回の状況です。

平和大通りの一部で平和公園と鯉城通りの通る大手町とを結ぶ「平和大橋」では、 歩道の狭さを解消するため、橋の上流側に歩行者専用橋を新設する工事が行われています。 専用橋は幅5.7

【広島県】:平和大橋(へいわおおはし)

平和大通りより、NHK広島放送センタービル等がある、東側の白神社前交差点方面から。

橋の東詰交差点から平和公園・平和資料館方面を望みます。
手前の元安川に架かるのが「平和大橋」です。

 

上流側にあたる、北側に歩行者・自転車専用橋が設置されました。

建設中の状況からはあまり想像できませんでしたが、なかなか広いです!
写真のように横に並んで歩いている人同士がすれ違えて、さらに自転車も余裕を持って通行できます。

 

歩行者橋に入ってみます。

 

橋の上には、両岸側近くに橋の説明が記された銘版が設置されていました。もちろん英語との併記です。
こうした説明を改めて読んだ上で橋を眺めてみると、以前のように狭さで周りに気を使うことなく、じっくりと欄干を見ることができるこの構造は「よく出来てるな」と感心します。
何なら実際に触れてみることもできます。

 

広くなった歩道には、平和公園に咲く桜と原爆ドームを合わせて写真に収める観光客が非常に多く、
ちょっとした撮影スポットになっていました。

 

 

外国人の姿も非常に多く、これぞ国際観光都市といった様相でした。
思えば、以前の狭いままの歩道ではこのように何人も立ち止まって写真を撮ることすら難しい状況でしたから、
歩行者橋ができて本当に良かったと思います。
もっと早くできていれば観光客の満足度もさらに上がっていただろうに、と悔いるほど穏やかで良い雰囲気でした。

 

橋を渡り終えて、平和資料館のある西側から。

 

 

 

こうして見ていただくと、以前までとは比べ物にならない広さを持った歩道であることが分かると思います。
旧歩道はまだ閉鎖されただけの状態ですが、夏頃には歩道が撤去され、正式に車道が2車線として運用され始めるようです。

【中国新聞】:平和大橋歩道橋21日開通 歩行者と自転車も分離

 

イサム・ノグチ氏がデザインし、「つくる」と名付けた橋の欄干。

歩行者専用橋の設置にあたって、このコンクリート製の欄干も建設当初の質感を取り戻す修繕が行われました。
工事前の防水工事を重ねてボコボコした状態になっていた表面が、ツルッとした質感に。それこそ彫刻のような雰囲気になっています。

 

平和公園の桜は、この撮影時点で7~8分咲程度。それでも多くの市民を惹きつけ、あちこちでお花見が行われていました。

 

 

この日はたまたま肌寒かったですが、春になり国内外から訪れた人が本当に多かったです。

 

なお、リニューアル工事が行われていた平和記念資料館の「本館」は、大型連休前の4月25日(木)にオープンすることが明らかにされました。

 

【広島平和記念資料館】:平成31年(2019年)4月25日(木)に本館がリニューアルオープンします

免震化を含む耐震補強工事も行われており、前回は東館とを結ぶ連絡橋が一時撤去された状態でしたが、
すでに戻され躯体は繋がっている状態でした。

25日に資料館はオープンしますが、その後も耐震工事は続けられ、被爆75年にあたる2020年、新元号でいうと令和2年8月6日の式典までに完了する予定となっています。

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