相生通り沿いの広島市中区幟町で、交差点を挟んで広島三越の向かいに立つ「新広島ビルディング」の建て替え工事が始まっています。
既存ビルの解体後、三菱地所が高さ59.9m、地上14階、延11,500平方メートルのオフィスビルを新築します。
完成は2019年10月の予定で、名称は従来からの「新広島ビルディング」が新しいビルにも引き継がれる予定です。
【三菱地所】:「新広島ビルディング建替計画」着工-広島市中心部の好立地に高機能・環境配慮型オフィスビルを建設- (PDF 559KB)
前回の状況です。
八丁堀交差点から。
右手はヤマダ電機やユニクロなどが入る「天満屋八丁堀ビル」。
手前に見えるガラス張りのビルは、「広島鉄砲町ビルディング」で、「新広島ビルディング」と同様に三菱地所が開発を手掛けました。
「天満屋八丁堀ビル」は今年1月に建て替えて新たな活用を模索することが報じられ、2020年夏頃から解体に着手することが明らかになりました。
「天満屋八丁堀ビル」前から。
【新広島ビルディング建替計画】
高さ59.9m、地上14階
敷地面積:1,090.35平方メートル
建築面積:970平方メートル
延床面積:11,500平方メートル
着工予定:2017年12月1日
竣工予定:2019年10月31日
鉄骨の躯体は最上階である14階に到達しました!
そしてこちらも今回の大きなトピックの一つ。
早くもビルの低層部から、外壁となるPCカーテンウォールユニットの取り付けが始まりました!
こうして眺めている間にもユニットが吊るされてきて取り付けが進みます。
広電の5連接超低床車両と合わせて撮ってみました。
別に狙って待っていたわけではないですが、(APEX以外)
それほどこの中心部には次世代車両ばかり走るようになりました。
さて、外壁は「鉄炮町ビル」のようにガラス張りで目立つような存在ではないものの、
白とガラスの黒のスリットパターンで落ち着いた雰囲気になっているかと思います。
続いて東側の胡町の歩道橋から。
お気づきでしょうか。実はこれまでの写真とは撮影時期が1週間異なります。
外壁が取り付けられる前に撮影したものです。
外壁に隠れる前は、3階→1階にかけて萎むような鉄骨躯体の構造がはっきり確認できました。
限られる建ぺい率で、より多くの延床面積を確保するための方策と思われます。
こちらは、東隣りの敷地に建設していた「ネストホテル広島八丁堀」。
2019年5月の開業を予定する126室のホテルです。
外観はエントランスまですべてあらわになり、ほぼ完成状態になりました。
【公式】:ネストホテル
北西側から見上げる「新広島ビルディング」。
相生通り側からだと、四角い直方体に見えるこのビルですが、実は北側はこのように別の建物が建つ敷地となっており、「くの字型」をしています。
新しい「新広島ビルディング」は2019年10月の竣工予定です。
最後にひとつ。
この「新広島ビルディング」から路地を挟んだ西側のブロック内で、
一棟のビルの解体工事が始まりました。
三越前パーキングの南側、賀茂鶴オアシスの西側に位置します。
解体が始まったビルだけでなく、ここに並ぶビルは、繁華街のド真ん中でありながらいずれも老朽化し、広く活用されていませんでした。
まだまだ見通しは不明ですが、昨年紙屋町・八丁堀地区が国の都市再生緊急整備地域に指定され、民間開発のハードルが低くなった背景を踏まえ、
複数の施設群の一体開発も期待したいところです。
天満屋八丁堀ビル建て替えの代替ともなり得る商業ビルなんてどうでしょうか。