JR西日本は広島駅北口の旧広島支社ビル跡地の暫定開発計画を公表しました。
支社ビルは2020年11月に大須賀町に新築したビルに移転しており、現在は旧ビルの解体工事が行われています。
今後の再開発を検討する間、賑わい創出のための暫定開発を行うことはすでに明らかにされておりましたが、
その詳細が判明しました。
イベント等に活用できる芝生広場を整備するほか、サンフレッチェ広島が運営する多目的コートや3X3コートを設け、年間を通じた賑わい創出を目指します。
JR西日本は2025年春に開業を目指し建設している南口新駅ビル屋上広場に展開する開発と位置づけており、広島駅周辺エリアの新しい賑わい、コミュニティ構築の実験的なエリアとなりそうです。
2022年秋に開業する予定です。
コメントで教えていただきました。FRさん、むーばすさん、スラサンさん、ありがとうございます。
【JR西日本】:広島エキキタエリアに新たなコミュニティ広場誕生 (仮称)JR西日本広島支社跡地暫定開発について
【中国新聞】:広島駅北口のJR旧支社跡にフットサル場 にぎわいづくりへ数年間の暫定利用
ちょうど先日、現地の様子をお伝えしていたところでした。
概要をまとめました。
- 芝生広場(約520平方メートル)
- くつろぎエリアとして日常的に利用可能。
- 同時に年間を通じて様々なイベントの開催を想定。
- 中国SC開発やサンフレッチェが主催するイベントの開催や、企業・地方自治体のイベント開催場所としての活用も想定。
- 多目的コート(約960平方メートル)
- フットサルコートと3X3用のコート(事前予約制)。
- サンフレッチェ広島が運営する。
- 照明付きで1日中利用が可能。
- サッカー教室や、サンフレッチェの選手が利用することも検討する。
- スポーツのみならず、ワークショップやイベントにも利用可能。
- ”2025年春に開業予定の新しい広島駅ビル屋上広場の展開につながる暫定開発と位置づけ、将来に向けた広島駅周辺エリアの新たなコミュニティ基盤の構築を目指す。”(JR西日本)
- 中央に残る2棟はさらに数年後に新社屋に移転させる計画で、その間の暫定開発となる。
サンフレッチェ広島が参画するとは意外です。
参加型スポーツ+イベント賑わいを組み合わせるのも少し新しいですね。
新設された女子プロサッカー「WEリーグ」のサンフレッチェ広島レジーナのPRにも活用できそうですし、
3X3コートでは破竹の勢いを見せる広島ドラゴンフライズによるイベントも面白そうです。
専用アリーナ建設の機運も高まります。
広島東洋カープとのコラボも当然考えられますし、”スポーツの街”として非常に強くアピールできる場所になりそうです。
スポーツ以外でも、エリアマネジメント団体が主催するエキキタマルシェと連携して食べ歩きができる企画も面白いです。
自治体や企業にも貸し出すとのことですから、簡易的なアンテナショップ(企業にとっては新商品展示)のようなイメージで使えますね。
ということで、かなり身近に利用することができるエリアになりそうです。
ここで得られた知見や消費者の傾向が広島駅ビル屋上広場の賑わい創出に生かされるようですね。
当然、将来の跡地開発にも有効な実験になると思います。
ちなみに、暫定開発といえば、同じく人工芝と簡易的な賑わい施設を整備した西広島駅前のひろでん会館跡地「コイプレイス」が思い浮かびます。
今でもくつろいでいる人々や裸足で遊び回る子どもたちをよく見ます。
イメージは近いと思います。
(仮称)JR西日本広島支社跡地暫定開発は、2022年秋の開業予定です。