広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。
前回の状況です。
事業の概要
プロジェクト概要ページを作成しました。
中身はまだまだ最低限なので、春になり落ち着いてから充実させていきます。
新駅ビル外壁のモックアップが登場
今回は在来線ホーム上から。
驚異的な投入ペースで国鉄車は全廃され、すっかり”広島の顔”となった227系「レッドウィング」。
岡山地区にも2023年度以降、順次227系が導入されることが明らかにされました。
本日の本題はこちらです。
9番のりばの外側に、新広島駅ビルの外壁と思われる「モックアップ」が置かれています!
実際のスケール、素材で、完成時の仕上がりや見た目を確認するためのものです。
ほぼ同じ方角になるように置かれていると思われます。
これを見られるのは、ビル建設を追いかけている中でちょっと嬉しい瞬間です。
全部で4種類あります。
設置されるのは下記の場所になると思われます。
(イメージ図はJR西日本資料『広島新駅ビルの広場デザイン決定』より)
主に、低層の商業施設部分にあたる外壁。
基本的にはベージュやグレーで非常に落ち着いた色彩です。
②のアルミ(?)のルーバーは、三角錐のモチーフに型どられており、ここでも広島駅のテーマである「折り鶴」で広島らしさを表現します。
③にも細い部分にそれらしきモチーフが見て取れて、派手さはないですが繊細にデザインされているのではないかと感じます。
こちらは高層部分「ホテルヴィスキオ広島」となる外壁。
ツートンのストライプはヒルトン広島にも通ずるものがあります。
ここまで、外壁のモックアップの紹介でした。
さて、改札内の変化といえば、今年2022年夏のオープンを目指して工事が進められている、こちらの増床部分です。
コンコースからはあまり変化が分かりづらいですが、2枚目の俯瞰で見ると増床部分の躯体もしっかりでき始めているのが確認できます。
続いて、1番のりばへの階段から見えた南口。
近くで見るとかなり広範囲に掘り下げて工事をしているのがよく分かります。
一部、コンクリートの地下の躯体らしきものや、打設が終わった杭の杭頭なども確認できます。
地下躯体工事が先行する東側など
全景です。
東側の地下躯体工事の範囲が拡大しています。
さらにもう少し、広場側に駅ビルの建築範囲は広がるはずです。
EKI CITY HIROSHIMAから。
駅ビル本体を支える多数の柱が確認できます。
その奥、現在の自由通路南端部も仮設構造物だらけで、本格的な工事を待っている状況。
駅ビルの2階か3階に取り込まれる形になるので、かなり大胆に構造が変わる予定です。
工事と並行しながら運用を続ける南口現駅前広場。
エレベーター等の機械設備が完全に撤去されました。
西側。
ここにも地下広場へ続く階段がありましたが、撤去され、仮設バスのりばとして、仮設の上屋も設置されました。
路面電車「駅前大橋線」の準備も進行
路面電車の駅前大橋線整備も進みます。
ここにこの角度で入線する電車が見られるのもあと3年。
建設中のJPタワーとセットで見られるのは、都市の変遷の中ではほんの一瞬の出来事です。
駅前大橋です。
中央分離帯への軌道および軌道専用橋建設のため、歩道の幅員が少し狭くなり、
代わりに車道が確保されるようです。
橋の東側の歩道は目立った変化はありませんでした。
路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年春の開業予定です。