広島県や地元財界などが出資する「瀬戸内ブランドコーポレーション」が建設を進めていた「ヒルトン広島」が、2022年4月に完成しました。
ホテルは中区富士見町の県警東署跡地一帯で、2020年2月に着工していました。
高さは94.5m(最高高さ約102m)、地上22階・塔屋2階。
420室の客室のほか、レストラン・ラウンジ・バー、屋内プール、フィットネス、スパ、チャペル、会議施設などが整備されるフルサービスホテルです。
2022年9月から順次開業し、同10月中旬頃にグランドオープンする予定です。
前回の状況はこちら。
追跡レポート23回目。ついに完成した「ヒルトン広島」の状況を見てきました。
照明が点灯していると情報を教えていただいたので、今回は日が沈んでから撮影をしてきました。
昼編はまた別途更新する予定です。
素晴らしい夜のホテル外観をどうぞ。
事業概要
建物の詳細な規模やイメージはこちらにまとめています。
すでに公式サイトがオープンし一部の客室の仕様などが分かるようになっています。
【公式】:Hilton HIROSHIMA | ヒルトン広島
完成した建物の内部が、4月25日、報道陣に公開されました。
【RCC中国放送】:秋にグランドオープンへ 「ヒルトン広島」 建物完成で公開
こちらは広島テレビの公式YouTube。
低層部分のライトアップ開始で華やかに
フジグラン広島から。
暖色系の照明が点灯し、低層部のライトアップが始まりました。
存在感ありますね。
客室に明かりが灯ればさらに存在感も増すことと思います。
タワー部分上部の「Hilton」のロゴそのものも開業時には光そうです。
低層部分は間接照明により、非常に華やかになりました。
凄い・・・!
低層部分は水平基調の照明で奥行きを感じさせる一方、タワー部分は6階までの張り出した部分へのアッパーライトで高さ方向での大きな存在感、重厚感を演出します。
南側から。
未開業なので室内の照明は一部を除き点灯していません。開業すればさらに華やかになりそうです。
ここから見る低層部分。
車寄せとなる部分は明るいLEDの間接照明でゲート状になっています。
あちらに行ってみましょう。
温かみと重厚さのあるエントランス付近
駅前通りを渡り、目の前の歩道まで移動しました。
先程も書いたとおり、車寄せになる部分はゲート状の照明が施され、来訪者を導きます。
植栽も整えて整備されており、一つ一つがアッパーライトで照らされています。
こちらは人のエントランス。
高級感が漂います。
入口が直接歩道に面しており、欲を言えばマンションで言うところの「アルコープ」のような奥まった空間が欲しかったですが、客層を考えると直接歩いて来るお客さん自体少ないのかもしれません。
こちらは裏側に当たる、西面の様子。
搬入口などが設けられたバックヤード側にあたりますが、きちんと植栽が植えられ照明も整えられていました。
以上、完成したヒルトン広島の夜間の状況をお伝えしました。
計画当初はインバウンドも大いにターゲットになっていたはずですが、
このような状況のため、もうしばらくは国内客が中心になりそうです。
公式サイトには客室やレストランの種類なども見ることができるようになっています。
宿泊は少しハードルが高いですが、レストランでの食事などで利用してみるのも特別感が味わえて良い体験になりそうです。
「ヒルトン広島」は、2022年9月から順次開業し、同10月中旬頃にグランドオープンする予定です。
ライトアップされた夜の写真も格別ですね。
広テレニュースの映像の中で、総支配人さんが世界的知名度の高い広島を日帰りの街から1泊してゆっくり楽しんでもらえる街へといった趣旨の発言には、事業内容からしてリップサービスではく取り組みに対する本気度が強く伝わってきます。
地図で見ると一目瞭然で、平和大通り・駅前通と市内最大・第二の道幅の広い道路で、平和公園と広島駅が徒歩圏内で散歩が楽しめる等の発想は日本人とは異なる新鮮さを感じます。日帰りの街でのビジネスではなく、人の流れを変えようとする積極的な姿勢には要注目ですね。
レッドプラネットも閉館してしまいましたが、部屋は普通のビジホよりやや広いので跡に入るホテルブランドが気になります。
公式ホームページを拝見すると、最上階にはエグゼクティブ
ラウンジとありますが、レストランは低層階なので宴会場の
一部が来るのかなあと想像しました。展望が効くレストラン
を希望していましたので、少々残念です。アップグレードを
しないとあの素晴らしい眺望は楽しむことができないのは。
レストランの構成はあくまでもオーソドックスです。
地元の人が日々利用するであろうオールデイダイニング
「モザイク」が、やはり一番の売りなのでしょう。
オープンしたら一度おとづれてみたいもの。ホテル会員に
でもなれば、日々の利用でいろいろな特典にもあずかれる
のがとても楽しみですね。一階に特選アーケード街といった
ショップが並ぶ一角はできないのでしょうかね?
平和大通りは平和公園よりも西側のエリアが話題に上る
ことはほとんどありません。
公園を訪れるとまず目に触れる建物の1つに中国新聞社
の本社ビルがあります。真っ白な印象的なビルですよね。
元は広島三越の場所にあったものが50年ほど前に移転
をしてきたと認識をしています。
最新の地元経済誌を拝見していると、この中国新聞社が
本社の建て替えを検討しているとのことです。すでに
地元にお住まいの方には既報なのかもしれませんが、
どの場所にどのくらいの規模のビルを建設するのかが
興味深いと思いました。
ちょうど今年、北海道新聞社の本社建て替えが始まって
いて、2年後に9階建て約2万㎡のオフィスビルを現本社
至近に建設するそうです。
中国地方では15年位前に山陽新聞本社ビルが竣工して
おりますが、規模は20階建て約2万㎡超で市役所筋
沿いの好立地です。テレビせとうちの局舎と合築です。
私が個人的に好きなオフィスビルなのですが、新潟日報
のメディアシップは高さ100mを超えて、街のど真ん中
に建った、新潟の顔ともなる素晴らしい建築でした。
中国新聞社もこれくらいをベンチマークにして欲しい
ものです。検討が始まったということは今後5年規模の
プロジェクトになるのでしょうが、広島の顔ともなる
場所と規模を期待します。新聞社は購買部数減で大変
な状況下にあることはわかっておりますが、中国放送
との共同プロジェクトとはなりませんですかね?
https://skyskysky.net/building-japan/15niigata/01/005.html
広島は日帰り客が多いらしいですが、コロナ前だと外国人観光客が
増加傾向で、シティホテルの稼働率が全国トップクラスでした。
都市の生き残り策の1つとして、国際的な観光都市をめざすべきだと
思いますが、そのためにも、さらなる世界的な高級ホテルチェーンの
誘致をしてほしい。個人的には前にも述べたようにハイアットに
来てもらいたいです。むこうも広島は進出希望地のようですから。
天満屋ビルの再開発で、ビル高層階に宿泊主体型でブランドコンセプト
に合いそうなハイアットセントリックあたりが希望ですね。