国土交通省中国地方整備局は、広島市と東広島市を結ぶ国道2号「東広島・安芸バイパス」について、2023年3月19日(日)に全線開通させることを明らかにしました。
「東広島・安芸バイパス」は現在、瀬野西IC~海田東IC間のみ供用している状態で、前後の区間計約10kmで整備工事が続けられていました。
並行する国道2号の混雑解消や山陽自動車道の代替機能として機能することが見込まれ、
広島市と東広島市ひいては広島空港のある三原市など、
県内の物流・人流が大幅に改善することが期待されます!
【中国地方整備局 広島国道事務所】:国道2号東広島・安芸バイパス【延長17.3km】令和5年3月19日(日)に全線開通!~ 国道2号の渋滞緩和に期待~(PDF, 約7.4MB)
(上記資料より)
直近の当ブログ取材記事はこちら。
ついにこの時が訪れます。
県が都市計画決定をしたのは1974年だそうですから、およそ50年越しの悲願ですね。
広島市民が最も恩恵を感じるのは、整備効果資料でもわざわざ1ページを使って示されている空港利用の場面ではないでしょうか。
事故や渋滞が多発する志和IC~広島ICを回避するようにバイパスが開通します。
平成30年豪雨の際には同時多発的に発生した災害で、東からの大動脈が絶たれる危機に直面しました。
リダンダンシーの確保という面においても非常に大きな存在となるでしょう。
部分開業だったこれまでは、一般道の交差点に接続する末端部で結局大きな渋滞が発生することもしばしばありました。
今回の前面開業では、前後区間はそれぞれ別のバイパスに接続しており、
国道2号から離脱する交通も広く分散すると考えられます。
バイパス整備の本領が発揮されるのは、まさにこの3月からです。
新広島バイパスに繋がる東広島バイパスの末端「海田西IC」。
将来的には広島南バイパスにも繋がります。
海田西IC(2022年10月撮影)
計画上、「東広島バイパス」と「安芸バイパス」は別物でありますが、
開通後の一般向けの案内は「東広島バイパス」で統一するようです。
広島都市圏において、これまで国道2号バイパスは「西広島バイパス」の恩恵を受けることが多く、”西高東低”の状況が続いていましたが、
「東広島バイパス」の開通によってそれは大幅に改善しそうです。
国交省には引き続き、もう一つのバイパスである「広島南道路」への誘導に繋がる整備への支援を続けていただくようお願いしたいです。
まずは、3月19日の開通を楽しみにしたいですね。