JR広島駅南口再整備 2024.12(Vol.82)<新駅ビル編>

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約19万平方メートルで、
ホテルと商業施設の複合ビルになる予定です。

また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。

駅ビル内は中四国最大の飲食店街やシネマコンプレックス、コスメやカフェなど、
約200のテナントが集積する商業施設「minamoa(ミナモア)」として、
2025年3月24日に開業する予定です。

JR西日本と中国SC開発は27日、広島駅南口の新たな駅ビル「minamoa(ミナモア)」について、 2025年3月24日(月)に開業することを公表しました。 7~20階に入

 

前回の状況です。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。 整備の核となるJRの新しい駅ビルは地上20階建て、総延床面積は約19万平方メートルで、 ホテルと商

 

 

事業の概要

【広島市】: 広島駅南口広場の再整備等

【建設中】JR広島駅南口ビル新築他工事(広島駅南口広場の再整備)

 

【東棟①】大部分の足場撤去で1階部分全体があらわに!

全体の状況です。

 

東棟の1階部分を覆っていた足場・シート類がほぼ全て撤去され、全体が見えるようになりました。
東棟1階はタクシーのりば及びマイカー乗降場、送迎用駐車場となる予定の場所です。

駅ビル端部から庇が設けられているのが確認できます。

 

あらわになった東棟1階へ。間近で庇をみてみます。

 

 

完成時、タクシーのりばは駅ビル内に内包され、その外側(南側)にマイカー乗降場が設けられます。
この庇はマイカー乗降場所ですね。

改良される広島駅南口広場のレイアウトが公開!2020.09 周辺ビル4棟とデッキで接続へ

 

もう一つ見えるようになったもの。

 

西棟にもあった、6本のアクセントラインです。
広島市都心部を流れる6本の河川をイメージしたものです。ラインと同じ位置のガラス高欄も色がついていることに、上から見下ろして気づきました。

 

 

【東棟②】EKI CITY HIROSHIMA側にも変化あり

東棟の東側、EKI CITY HIROSHIMAに移動しました。

ここからも東棟1階の様子をうかがい知ることができます。

 

今まで全く見ることができなかった東棟1階の店舗です。

 

こちらも西棟と同様にかなり仕上がっています。
店舗のサインにリンガーハットの文字が見えますね。

 

駅ビル内歩行者通路の最東端。

 

凄い!いよいよここまで見えるようになりましたか。
線路側までかなり回り込みますね。
画像左側の敷地に建設中のアパホテル&リゾート広島駅前タワーには、2階で広島駅ビルとつながる予定です。
連絡通路はどこに設けられますかね。バリアフリーの観点から、段差なく接続できる一番端のスペースでしょうか。

階段の地上には「↑広島駅」と入りそうなサインも設置されています。

 

EKI CITY HIROSHIMAから駅ビル「ミナモア」に至る通路。

 

いわゆる「Cペデ」です。
デッキの上屋は先月形になり、見た目はほとんど完成した状態になっています。
デッキの延長には、「minamoa」のロゴマークと共に駅ビル内へのエントランスが。

 

店舗には入らず、ビル前面の歩行者空間を通り自由通路の方へ行くことも可能。

通路の仕上がりにとてもワクワクしますね。
先月もお伝えしたように、自由通路と同様の装飾付きデジタルサイネージが設置されます。

 

 

【中央工区】路面電車周辺の変化や店舗のサインなど

路面電車乗り入れ部へ。

 

 

新しいホームの東棟脇に仮設の足場が設けられました。
路面電車分岐部となる扇形の橋桁の両脇には、ペデストリアンデッキやビル内通路と一体となる歩行者賑わい空間が設けられる予定です。
その人工地盤の整備には心もとない仮設構台ですね。
ビッグフロントひろしま方面への「Bペデ」と同時の整備と思われますので、これは別の工事で使用するものと思われます。経過を見守りたいです。

 

(広島市『【広島駅南口広場の再整備等】南口広場のレイアウトについて』(https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/1032/183320.html)より)

 

周辺の状況をいくつか。

 

路面電車のりばの両側はオープンな賑わいを創出するカフェテラスエリアとなります。
ハンバーガー店の「SHAKE SHACK」のロゴマークが確認できます。
吹き抜けのアトリウム空間に面した店舗でもサインが点灯しているのが確認できますね。

 

電車のりば下部。

画像右側がバスのりばです。
路面電車乗り入れ部となる橋桁の裏側には一面化粧板を取り付けるための器具が張り巡らされ、
今にも雰囲気が一変しそうな雰囲気です。

 

 

【西棟】1階バスのりば付近の工事も進む

南西側から。

 

東棟と同様の6本の河川をモチーフとした装飾。

 

1階で暫定共用しているバスのりばに移動しました。

現在は未供用の中央の島で、エレベーターの設置や階段周りの設備の設置が進んでいました。

 

完成時には西から中央への一方通行となり、こののりばも供用される予定です。
現在との運用の違いはこちらの記事にまとめました。

駅ビルの建て替えを含む再整備が進む広島駅南口広場について、 2024年6月2日に新駅ビルの1階に整備された路線バスのりばが暫定的に供用を開始しました。 新しい駅ビル1階の本

 

バスのりばに沿って並ぶ店舗。キンコーズ、吉野家、リトルマーメイドのサインが確認できました。
その隣、自由通路側ではこのようなエントランスのような空間を確認。

2階へのエントランスでしょうか。

 

【屋上ほか】植栽・人工芝の搬入を確認

エールエールA館から見た、駅ビル屋上です。

 

大階段には樹木が植えられています。
先日公表された環境デザインに関する概要によると、広島らしさを表現しモミジや桜が採用されるそうです。

JR広島駅南口で建設を進める新しい駅ビル「minamoa(ミナモア)」について、運営する中国SC開発は、施設内の環境デザインを新たに公開しました。 「居心地の良さ」、「広島ら

 

こちらは東棟の屋上です。

多目的コートに敷かれた人工芝が確認できます。
広島駅北口のJR西日本広島支社跡地の暫定活用「ekie エキキタパーク」の機能を引き継ぎ、フットサルなどで市民に貸し出すほか、
キッチンカーを屋上まで乗り入れてマルシェやガーデンイベントを行う計画です。

 

もう一つ、エールエールA館屋上から見た「JR広島駅北口駐車場」です。

駅ビルと合わせて新築された400台収容の立体駐車場です。
ミナモアの開業より早く、来年1月15日に供用開始する予定です。

JR西日本は建設中の広島駅新駅ビルについて、 駅ビルの北西、在来線と新幹線に挟まれた敷地に建設中の別棟駐車場を、 「JR 広島駅北口駐車場」として2025年1月15日に開業させ

 

 

【改札内】在来線コンコースに繋がる改札口復活へ!

在来線コンコースに移動しました。
1番のりばへの通路の突き当たりの仮囲いが無くなり、駅ビルへの連絡口が姿を現しました!

 

 

かつての駅ビルASSE(アッセ)との連絡改札があった場所と同じ位置です。
当時は設計時期と思想の違いから階段5段程度の段差がありましたが、ミナモアとは段差なく繋がりそうです。

駅ビルと在来線コンコースの連絡改札が復活することになりますね。

 

延約13万平方メートル。路面電車「駅前大橋線」のターミナルと一体となった新広島駅ビルは2025年3月24日の開業予定です。

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