広島駅新幹線コンコース リニューアル工事 2019.11(vol.13) 待合室が見えるように

南北自由通路が完成した広島駅では、これまでほぼ手付かずだった新幹線コンコースをリニューアルする工事が行われています。

2019年度末の完了を目指し、
・天井や柱などをリニューアルし在来線部分とデザインを統一
・新幹線改札内の全館空調化
・待合室を3箇所に分け席数を1.5倍に増加

これらを実施することで、のぞみ停車駅にふさわしいグレード確立を図ります。

【JR西日本】:ファイルダウンロード 新規ウインドウで開きます。広島駅新幹線柵内コンコースのリニューアルについて(PDF形式311キロバイト)

 

前回の状況です。

南北自由通路が完成した広島駅では、これまでほぼ手付かずだった新幹線コンコースをリニューアルする工事が始まりました。 2019年度末の完了を目指し、 ・天井や柱などをリニュー

 

先月下旬、JR西日本は新しい待合室と店舗を11月20日に開業させることを明らかにしました。
メインとなる最も奥の待合室はカフェを併設し、マツダ車の展示やマルニ木工のベンチを設置した「広島のものづくり」を体感できる空間とします。

JR西日本は、リニューアル工事を進めている広島駅新幹線コンコースについて、 2019年11月20日(水)に新しい待合室と店舗を開業させることを明らかにしました。 新しい待合

【JR西日本】:広島駅新幹線柵内コンコースに新たな待合室・店舗が開業

 

目次

足場は完全撤去!柱の美装化も

今回も自由通路の新幹線改札口からスタートしていきます。

 

 

このとおり、これまで残されていた足場が完全に撤去されました。
天井の化粧板の設置が終わったということですね。

 

在来線のりかえ口付近から見るコンコース。

右手が先程の新幹線改札口付近です。
ご覧頂いて分かる通り、天井はほぼ全域できれいな化粧パネルで覆われました。
右手(改札側)の柱も最新のパネルで美装化されています。

中央付近には巨大な面発光のLED照明が配置されています。
それに引き換えというか、改札付近の暗さが少し気になります。
まだ床のタイル化が終わっておらず濃い色の床をしているから、というのもあるので最終的な雰囲気はどうなるかわかりませんが、
来広者の最初のゲートとなるだけに、もう少し明るくて目立ってもいいと思います。

 

上の画像にも写っていますが、一部張り出した「梁」の部分の美装化も進みつつあります。

パネルを取り付けるための支持具が設置されています。

 

13・14番のりば階段側にある店舗など。

こちら側の店舗スペースには、反対側にある「おみやげ街道」店舗内から、
テイクアウトの食事や定番みやげ店など8店舗が移転します。(にしき堂、藤い屋、やまだ屋、廣島香月、モーツアルト、楓乃樹、いずの、廣島驛辨當)

こちらの梁も美装化の途中ですね。

 

エスカレーター下に設けられた自販機スペース。

左側の黒いところは広告スペースでしょうか。

 

それでは奥の新しい待合室へ進んでいきます。

 

仮囲い撤去で待合室の全貌明らかに!

コンコースの一番奥に設けられるカフェ+待合室です。

真正面が、これまで仮囲いで覆われ何も見えなかった部分です!
ついにそれらが撤去され、新しい待合室の姿が見えるようになっています!!

 

こうして見ると、周囲の柱とエスカレーターがあることで、かなり奥まったところにあるなという印象が強いです。

 

おおおお!!
奥まってはいますが、コンコース全体の白いモノトーンの色調からは明らかに違う落ち着いた空間で、「あそこになにかある」というのは直感的にもはっきり分かるようにはなっています。

 

待合室内を。

待合室というよりは待合スペースです。以前までは囲いがされて内部だけ空調が効いている状態でしたが、
今回のリニューアルで全館空調化されるため、囲いで「待合室」にする必要はないのですね。

画像では少し分かりにくいですが、照明も暖色系になっている他、床も木目や黒のタイルが組み合わされ非常に落ち着いた空間になりました。
奥のシャッターの奥は、カフェ「ドトールコーヒー」の店舗で、この中にももちろんイスとテーブルが設けられるので、以前と同等のスペースはあります。

 

反対側から振り返ってみます。

 

柱にはきちんと新幹線の発車時刻が分かるよう液晶モニターが埋め込まれています。
JR西日本のリリースによると、この手前にマツダ車(開業時点は新型SUV「CX-30」)がおかれるはずです。
照明もかなり気合が入っています(笑)
天井にはプロジェクターのようなものも確認できます。

 

在来線のりかえ口横に新設された待合室も、あれはあれで広くて快適ですが、
一線を画する空間です。

南北自由通路が完成した広島駅では、これまでほぼ手付かずだった新幹線コンコースをリニューアルする工事が始まりました。 2019年度末の完了を目指し、 ・天井や柱などをリニュー

 

待合スペース横の状況です。

 

左から「モバイルコーナー」と、「キッズスペース」が見えるようになりました!

 

「モバイルコーナー」の内部。

かっこいい(笑)
公衆無線LANや電源コンセントを8席分確保したスペースです。
こちらにもLCD発車標が完備されています。
「モバイルコーナー」は首都圏や京阪神の大きな駅にはすでに設置されているようですが、広島駅では初登場となりますね。

 

続いて「キッズスペース」。

みんな大好き500系をモチーフとしてデザインされているそうです。
手前のカバーが掛けられているものは500系のイラストが描かれたパネルですね。

こちらにも当然のようにLCD発車標が設けられています。

 

表側から見るキッズスペース。

このように完全にエスカレーターの影になっているんですよね。
しっかり使ってもらえると良いのですが。

 

飛び出した梁の美装化状況が見られました。

先程少し触れたものです。天井と同じようなグレーのパネルが取り付けられていくようです。

 

トイレがある11・12番のりば側の階段付近から見てみました。

やはり壁がなくなったので雰囲気が一変します。

新しい待合室と店舗は2019年11月20日開業する予定です。

柱や床の美装化や全館空調化など工事は引き続き行われ、2019年度末にはすべての工事が完了する予定です。

 

可動式ホーム柵が設置される新幹線ホーム

先月のプレスリリースで、待合室の開業とともに、広島駅新幹線ホームへの「可動式ホーム柵」の設置についても発表されました。

発着本数の多い、11番のりば(博多方面)と14番のりば(東京方面)を対象に、
2021年度までに設置され運用を開始します。

 

14番のりばの現状です。

 

2020年度に11番のりばへ、
2021年度に14番のりばへ可動式ホーム柵が設置され、使用を開始する予定です。

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