Jリーグサンフレッチェ広島の新たな本拠地となるスタジアムが、2022年2月に広島市中区中央公園で着工しました。
広島市が主体となり整備するこのスタジアムは3万人収容で、マツダスタジアムのように多種多様なバラエティシート、VIPルーム等が設けられます。
広場および西側の河川敷エリアと、スタジアム内それぞれの回遊性を高める2層のコンコースも特徴の一つです。
広場と一体となり、旧広島市民球場跡地エリア、広島城エリアともデッキで接続し、
「まちなか」に開かれた新たなシンボルとなります。
2023年末に竣工し、2024年のJリーグ開業から使用される予定です。
前回の状況です。
事業概要
【広島市公式ホームページ】:サッカースタジアム等整備事業の基本設計
- サッカースタジアム等整備事業の基本設計の概要 [PDFファイル/7MB]
- (参考)用語の解説 [PDFファイル/296KB]
- サッカースタジアム等整備事業 基本設計説明書【概要版】 [PDFファイル/29.23MB]
【大成建設】:広島市サッカースタジアム等整備事業
(上記HPより)
【サンフレッチェ広島】:HIROSHIMAスタジアムパークPROJECT
アーチを描く北サイドスタンドの屋根
大成建設のホームページで毎月更新されているプロジェクトニュースによると、
12月時点の進捗率は約35%となっています。
ドローンによる空撮映像の12月分も公開されており、これは必見です。
【大成建設】:プロジェクトニュース発行のお知らせ
今回はスタジアムの西側に当たる、本川(旧太田川)の対岸から。
建設中の姿すら美しい!
さて、プロジェクトニュースにも載っていたように、北サイドスタンドのアーチを描く屋根の骨組みが本格的に姿を現してきました。
空鞘橋から。
ちょうど、メインスタンドの2階スタンドの上端に沿うような形です。
橋を渡りきり、基町環境護岸からスタジアム北西の角を写しました。
横から見たときのシルエットが分かるまでになってきましたね。これは凄い…。
北側は実際に目にすると高さがここまで抑えられていることがよく分かります。
目の前まで移動してみました。
目の前にここまで形になったスタジアムがあることの実感がまだ湧かない…(笑)
スタンドの上端と大屋根は、イメージ画像からも分かる通り閉じられずに風が抜けるようになっています。
都心に繋がる南側の変化
城南通りに戻り、スタジアムの南側を歩きます。
このあたりはまだ3階のメインコンコースあたりを構築中。
城南通りを挟んで南側にあるファミリープールでは、通りに接する植栽が一様に撤去されました。
かなり視界が開けましたね。
ここにはスタジアム等整備事業の一環で、約2,500平方メートルの駐輪場が新設される計画となっています。
サッカースタジアム等整備事業全体配置計画(広島市『サッカースタジアム等整備事業の基本設計の概要 [PDFファイル/7MB]』より)
南側ペデストリアンデッキ予定地。
旧広島市民球場跡地方面に伸び、紙屋町とスタジアムエリアを結びます。
基礎工事はすでに完了しています。
三の丸エリアの東側ペデストリアンデッキは、12月の時点でデッキの橋台部分が姿を現しましたので、こちらの変化も近いかもしれません。
中央公園芝生広場と接する東側、バックスタンドの状況です。
2枚目、北側の広場には「だんだんテラス」と名付けられた盛土のスロープで、広場からスタジアムの2階パークコンコースにそのままアクセスできるようになります。
スタジアム北面。
おりづるタワーから見るスタジアムの内部
おりづるタワーの展望台に移動しました。
こうしてみると、大型のクレーンは西側のメインスタンドを集中的に構築しているようですね。
SIGMAのライトバズーカを持ち出しました。
メインスタンドです。手に取るように分かります。
観客席は2層ですが、その間にはパークコンコース、メインコンコース、アッパーコンコースと複層的になっているのがよく分かりますね。
コンコースの梁の前端部には、全長370mのリボンビジョンも設けられます。
北サイドスタンドの屋根、バックスタンドの構築状況を。
北サイドスタンドは、スタンド最上端のメインコンコースの上層に、更にバラエティシート などが設けられるコンコースがあるのが特徴。
回遊性の鬼です。(お金かかるのも無理はない…)
広島市サッカースタジアムは2023年12月末の完成予定です。
東側の広場エリアも並行して整備を進め、2024年8月の全面開業を見込みます。