とうとう本日、JR西日本とアストラムラインの新駅「新白島駅」が開業しました!
新駅の建設は私が着工当時から追いかけているプロジェクトの一つ。
先日の記事が開業前最後の更新になりましたが、どうやら22回も更新していたようです(笑)
新白島駅建設工事 2015.03(Vol.22) 慌ただしく作業が続く開業2日前
ちなみに初めて現地に行ったのは13年の2月でした。
JRとアストラムラインを結ぶ、待望の結節点が誕生しました。
もちろん当日の朝から足を運んできました。
これから「アストラム編」、「JR編」、「連絡通路編」の3回に分けてレポートしていきます。
最初はアストラムラインです。
運行する広島高速交通にとっては開業以来初めての新駅になります。
駅舎は無造作に穴が空き、南に行くほど窄んでいく「シェル」で全て覆われています。
地上に改札口があり、のりばは地下1階の”半地下”駅です。
朝9時頃、改札北側の連絡通路から新駅の方を撮りました。
ついこの前まで工事が行われていた新駅に足を踏み入れています。
毎度のことですが、毎月のように追いかけてきた施設に初めて足を踏み入れる瞬間は少し特別なものがありますね。
この付近では開業記念式典は終了し、その後のイベントであった和太鼓の演奏が行われていました。
改札を抜け、アストラム新白島駅のラッチ内に入ります。
既にモノトーンでカッコいいです。
改札横には方向ごとの発車案内が液晶モニターによって行われていました。
移動式ではありましたが、改札にはLEDの発車標が無いので営業時間中はずっとここに置かれているものと思います。
先に進みます。
地上部分にはトイレや自動販売機があり、エスカレーター・階段を1フロア降りた所がアストラムのプラットホームになります。
いいですねー!
天井は緩やかに低くなっていくもののホームが5m以上下がった場所にあるので相当広い空間に感じます。
今日のような天気のいい日には穴から差し込んだ日光がシェルの内側に映しだされます。
なので実際の穴の数以上に明るさがありますし時間によって変化していくので面白いです。
この「シェル」、甘く見ていました(笑)
ホームレベルに降りました。振り返ります。
とにかく天井が高くて開放的です。
必要以上の柱や梁を作らず、天井からワイヤーで吊るしていることも開放感に繋がっていると思います。
大げさかもしれませんが美術館にいるような気分です。
こちらは夕方撮影したものですが、ガラス張りになっている南側から眩しいばかりの陽が。
電車からホームに降り立ってこんな光景が広がる駅なんて日本でもここだけです。
広島に出来る建築物は今までどこか地味で垢抜けないものが多かったですが、ようやく広島にも個性的で良い意味で目立つ施設ができたかと感じます。
階段の手すりには間接照明が仕込まれています。
吹き抜けになっているのはホームの途中までで、3~4両目以降はこのように低い天井になります。(地上に交差点があるため)
奥に行けば行くほど、元の線路に沿って狭くなっています。
ところが先端部分は再び吹き抜けになります。
正直通路の幅は狭いですが、閉塞感はかなり緩和されていると思います。
ドアの先に階段が見えていますが、通常は使用しない避難用です。
車両を出入りするホームドアです。
ドアのほぼ全体がガラスになっており車両が到着したのが直感的に分かるようになりました。
近未来な感じもしていいですね。
駅のカラーは地名をとって「白」になりました。
こちらはホーム発車標。
従来は先に来る方を「今度は」、その後に来る方を「次は」と表していましたが、
これをなくして発車時刻が表示されるようになりました。
こちらの方が断然分かりやすいですね。これまでアストラムのホームに着くとまず壁に貼られた時刻表で次の電車の時刻を確認していたものです。
最後に、最も衝撃的だったものを。
到着と発車の際のメロディーが、全く新しいものになっていました。
アナウンスの声も今までとは別の方がされているようです。
他の駅でも順次更新されていく可能性もありそうですね。
カッコいいのではないでしょうか。こんな音楽を鳴らされると新交通システムのアストラムラインであることを忘れてしまいそうです。
“もてなし”においても駅そのものの役割においても、アストラムが広島の交通機関として大きく前進しましたね。