広島駅北 二葉の里5街区再開発 2017.01 (Vol.8) 基礎工事、2棟で進行中

広島駅周辺の最後の一等地として区画整理された二葉の里地区”5街区”は、
2014年5月、一般競争入札により大和ハウス工業・広島テレビ放送・エネルギア・コミュニケーションズ(以下エネコム)の3社グループが取得しました。
エネコムの「EneWings 広島データセンター」は2016年12月に開業し、
現在は2018年3月の竣工を目指す広島テレビの新本社ビル、
2019年3月の竣工を目指す大和ハウスのオフィス・ホテル・商業の複合棟が建設中です。
二葉の里5街区の続報。ホテル・オフィスの詳細など

 

2月に入っていますが、1月末に撮影した様子をお伝えします。

前回11月の状況です。

広島駅周辺の最後の一等地として区画整理された二葉の里地区”5街区”は、 2014年5月、一般競争入札により大和ハウス工業・広島テレビ放送・エネルギア・コミュニケーションズ(以下エ

 

今回は北口ペデストリアンデッキの西の橋、ホテルグランヴィア近くから撮影したものから。

エリアが広く、2つのプロジェクトが同時進行しているためいつも構成が悩ましいのですが、
今回は上の画像の手前側、広島テレビ新本社ビルから。

 

 

地下フロアは設けないこのビル、基礎工事がかなり進んでいます。
底の部分には免震装置を設置する台座が構築されていますね。
外壁のモックアップは場所を変え、まだ保管されています。

 

こちらは奥側(西隣)に建設中の大和ハウスによる複合棟です。

 

 

こちらでも基礎工事が進められています。
複合棟は地上20階・地下2階、高さは90mを超える高層ビルです。

複合棟の建設には「逆打ち工法」という広島では珍しい工法が採用されています。

通常地下2階のビルであれば、地下2階の深さまで掘り下げた後、順次上に向かって伸びていきます。
「逆打ち工法」では、杭基礎の施工時に上の画像の中央奥に見られる「構真柱」を埋め込みます。
構真柱を支えに、地下フロアの掘削とビル地上部の構築を同時に行う工法です。
工期の短縮化等のメリットがあります。
関東や関西の超高層ビルにはよく用いられていますが、広島ではかなり珍しいと思います。

 

先日更新した広島駅北口の記事の中で触れた、二葉の里地区のバス発着場はこの大和ハウス複合棟の1階に予定されています。

広島駅の北口では、建設中の自由通路に直結するペデストリアンデッキと新幹線ビルの増築、広場機能の再配置を行う工事が行われています。 【URBAN HIROSHIMA 街づくりデータ

建設中の広島高速5号線「(仮称)広島駅北口ランプ」のすぐ隣に位置します。
ところがビル南側の二葉通りからは出入りできないので、高速出入口との動線はかなり良くないです。
北口ロータリーからの方が右折一本で遥かにスムーズに出入りできますし、利便性を考えても可能な限りまとめた方がいいかと思います。

それでもバス乗降ステーションを設けるということは、広島市としても団体客専用にするなどの機能的な棲み分けを考えているかもしれませんね。

ランプ部分の下部はほぼ形になりました。
奥の二葉山で、トンネル掘削の準備が始まっていますね。
2017年の今年から、シールドマシンの製作と、上の画像に写る二葉の里地区での発進抗口の準備工事に入るようです。

【建設通信新聞】:広島高速道路公社/坑口仮設工など着手/5号線シールドTで説明会

 

最後に、二葉の里4街区の様子を少し。

 

黒い建物の広島県医師会の北側に、広島県歯科医師会館が完成しました。

 

今回は以上です。

広島テレビ新本社ビルは2018年3月の完成予定
大和ハウス複合ビルは2019年3月の完成予定です。

 

<参考>

【陽は西から昇る! 関西のプロジェクト探訪】:JR広島駅新幹線口前 地上20階、高さ約91mの「(仮称)広島二葉の里プロジェクト」 2017年1月10日の建設状況

 

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