三菱地所は、広島市中区上幟町の「ホテルJALシティ広島」の建物を賃貸し、
自社グループブランドの「ザ ロイヤルパークホテル 広島リバーサイド」として改装オープンさせることを発表しました。
中国地方では初めての進出となり、2018年秋の開業を予定するとのことです。
【三菱地所】:ロイヤルパークホテルズ中国地方初出店「(仮称)広島市中区上幟ホテル計画」始動 (PDF 140KB)
5月30日のプレスリリースにより、正式名称が「ザ ロイヤルパークホテル 広島リバーサイド」であることが明らかになりました。
【三菱地所】:ロイヤルパークホテルズ 新規ホテル計画続々始動~2022年に約4,100室に客室数拡大~ (PDF 222KB)
改めて、現地の状況を見てきたのでご紹介します。
現在の「ホテルJALシティ広島」のエントランス付近。
現在の建物は、株式会社広島リバーサイドホテルが所有する建物で、1999年3月に株式会社JALホテルズが展開する「ホテルJALシティ広島」としてオープンしました。
地上14階・塔屋1階、127室の宿泊特化型ホテルです。
上幟町のマンション街にポツンと構える立地は改めて思うと不思議です。
このような立地が場所が選ばれたのはもちろん、このリバーサイド環境が手に入るためであります。
広島駅は徒歩圏内。目の前に京橋川が流れる”リバーサイド”環境です。
最初に載せたのはエントランスがある西側でしたが、こちらは反対側の京橋川ほとりの遊歩道です。
ホテルの前はオープンテラスのようになっていますが、あまり頻繁には利用されていないような雰囲気でした。
「リバーサイドの遊歩道」というと洒落た感じがしますが、正直に言って現状はそれとは異なる状況でした。
草木が伸びすぎていて鬱蒼としてます…。蚊か何か分からない虫もたくさん飛んでおり、虫嫌いな私としてはこんなところでお茶なんてムリです。。(笑)
ここに限らず、京橋川に沿う遊歩道はあちこち鬱蒼としている印象があります。
このことはホテルとは関係ありませんが、せっかく「水の都」と言われる位恵まれた環境があるので、
管理する広島市にはもっと歩きやすく親しみやすい歩道づくりを進めてほしいと言いたいです。
話をホテルに戻します。
JALシティは開業20周年を前に撤退し、秋からは三菱地所の「ザ ロイヤルパークホテル」が運営を担うことになります。
公式サイトには、すでに閉館のお知らせが掲載されていました。
【公式】:ホテルJALシティ広島
≪ご案内≫
ホテルJALシティ広島は2018年9月16日(日曜日)正午をもって営業を終了させて頂きます。
1999年3月21日開業以来19年半にわたり格別のご愛顧を賜り社員一同心よりお礼申し上げます。ホテルJALシティ広島
9月16日で営業終了とのこと。
時代は移り変わりますね。
さて、ここ数日集中的に取り上げてきたように、広島市都心部ではホテルに関する話題に事欠かないほど、
建設工事、建設計画が表れてきています。
リーマンショック以降、回復基調の景気の中で都心に一番最初に訪れたのは、都市型中高層マンションの建設ラッシュでしたが、
現在ではホテルの建設ラッシュといえる状況に入りました。
背景にあるのは外国人訪日客=インバウンドの増加。広島は特にアジアよりも欧米からの観光客が圧倒的に多いのが特徴です。
首都圏・関西と並んで観光先となることも多く、宿泊の需要は非常に高まっている状態と思われます。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックも控えており、これから絶頂期に向かっていくという段階です。
そうした需要をしっかり受け止め、五輪後も代表的な観光地として来訪してもらうためにも、
まずは宿泊室数の確保は重要です。
同時に、ヒルトンホテルのような世界的に知られたクオリティを持ったシティホテルもまだまだニーズはあると思います。
聞くところによると、やはり異国の地でもそうしたホテルがその都市にあることは、滞在への安心感がかなり違いがあり、確実に数字に表れているようです。
今後の動きも注目しておきたいですね。