新型コロナウイルスの新規感染者数はひとまず落ち着きを見せるようになりました。
緊急事態宣言の解除、及び休日を含む外出自粛要請の解除に伴い、
当ブログでは三密を避け、「新しい生活様式」に沿った最小限の取材を再開します。
広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、広島駅南口広場の再整備を進めています。
従来の駅ビル「ASSE」は建て替えのため、2020年3月に閉館しました。
建て替えられる新ビルは地上20階建てで、ホテルや商業施設、シネマコンプレックスを備える複合ビルになる予定です。
また、路面電車が現在の猿猴橋町を経由するルートから駅前大橋線を経由するルートに変更されるとともに、新駅ビルの2階に高架で乗り入れることで、JRとの乗り換えの利便性が向上するなど
賑わい創出と都心同士(紙屋町・八丁堀地区)のアクセス性向上に大きく貢献する存在になります。
2025年春の開業を目指します。
前回の状況です。
広電 駅前大橋線の着工は2020年11月に
まずは駅前大橋線に関するニュースです。
先日宮島口駅の件でも取り上げましたが、広島電鉄は中期経営計画を発表しました。
広電のHPには掲載されていませんでしたが、従来「今年度中」としていた駅前大橋線の着工時期は、今年11月頃になることがRCCのニュースにより分かりました。
【Yahoo! ニュース】:広島電鉄中期経営計画 広島駅ビルへの電車の乗り入れ「広島駅前大橋線」は11月ごろ着工へ
昨年末に国から着工が認可され、施工が始められる状態になっていましたからね。
2025年春、新駅ビルとの同時開業に向け、今年スタートが切られます。
今は見られない、駅ビルから撮影した様子です。
まっすぐ、稲荷町まで路線が敷設されることになります。
上の画像で目の前に写っている「広島駅前交差点」の地下にやってきました。
左手にビックカメラ(ビッグフロントひろしま)、右手にエールエールA館が面しています。
駅前大橋線は、駅前大橋に差し掛かるところから高架に変わり、広島駅新駅ビルの2階に乗り入れます。
この地下広場のちょうど中央には、高架橋を支えるための橋脚が姿を表すことになると思います。
広島駅方面を振り返ります。
今の光景からは、実際にどのように橋脚ができるのか想像できないですね。
工事中は地下空間に穴をあけることになるので、大部分が封鎖されそうです。
2枚目は南口に上がる階段付近。
左側は駅ビル地下1階や在来線地下改札に直結するルートですが、駅ビル解体のため今年9月に閉鎖される予定です。
詳しくはこちら。
タクシー乗り場縮小、閉鎖など始まる
では駅ビルの現在の状況です。
【新広島駅ビル(仮称)】
高さ約100m、地上20階・地下1階
用途:商業・ホテル・駐車場
建築面積:約1万4,000平方メートル
延床面積:約11万1,000平方メートル
全体事業費:約600億円
着工予定:2021年春
開業予定:2025年春
基本設計・監修:ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
実施設計・施工:広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(株式会社大林組・広成建設株式会社)
駅ビルに入る地上20階「ホテルヴィスキオ」と、西側に日本郵政が建設する地上19階オフィスビル。
この画像の中に2棟の100m級高層ビルが新たにできる予定です。
南口広場のタクシー乗り場に注目。
ツイッターでちらりと紹介しましたが、タクシー乗り場の縮小が始まりました!
駅ビル前まで移動します。
大きな仮設の上屋が出現しています。従来の乗り場の部分だけではなく、中央あたりまでこれから伸ばすようにも見えますね。
駅ビル解体のため、6月からは駅前広場が縮小します。
この上屋の下(タクシーのそば)が工事期間中の歩行者動線になるということですね。
駅ビル内、自由通路の階段を降りたところの状況です。
以前まで店舗があったスペースが仮囲いで閉鎖されました。
3枚目の画像、自由通路から南口へ行くのに多くの人が通行するスペースですが、ここも9月からは通れなくなります。
こちら、バスのりば側への通路にしばらく一本化される予定です。
2021年1月からはこちら側も閉鎖され、階段正面に新たに細い通路ができる予定になっています。
通路を確保するための店舗の解体がこれから始まるわけですね。
2021年春に本体着工予定となっているので、1月はほとんど更地になっているのではないかと思われます。
新しい広島駅ビルおよび路面電車の駅前大橋線は、2025年春の開業予定です。