広島駅~マツダスタジアム間デッキ整備 2019.05(Vol.4) 踏切跨線橋まで開通

広島市はカープの本拠地「マツダスタジアム」とJR広島駅との間の歩行環境を改善するため、
2009年の開業当時から歩行者デッキ(ペデストリアンデッキ)の検討が行われてきました。
当初はJRの敷地を一部使用して完全にスタジアムまで繋ぐ構想でしたが、並行する市道(通称カープロード)に多くの店舗が開業している背景を踏まえ、再検討されています。

2016年10月時点で報じられていた情報は以下の通りです。

  • :Cブロック再開発施設内デッキ(2016年内完成)
  • :Cブロック~愛宕踏切渡線橋間連絡橋(2017年度着工→遅れ→2019年4月完成)
  • :愛宕踏切渡線橋(既設)
  • :愛宕踏切並行部高架橋(2018年度着工→遅れ見込み)
  • 灰:愛宕踏切東側~スタジアム(未定・縮小検討)

 

工程は遅れていますが、現在はで示すCブロック「エキシティ広島」から愛宕踏切渡線橋までの区間の整備が続けられています。

前回の状況です。

広島市はカープの本拠地「マツダスタジアム」とJR広島駅との間の歩行環境を改善するため、 2009年の開業当時から歩行者デッキ(ペデストリアンデッキ)の検討が行われてきました。

広島駅南口広場近く、フタバ図書の前から進んでいきます。

 

前回2月の更新のときに、ちょうど橋桁の架設が始まっているような状態でしたが、
4月25日に愛宕跨線橋までの歩道橋が供用開始となりました。

 

既存の「エキシティ広島」との接続部分。

 

踏切付近の雰囲気が大きく変わりましたね。
エキシティ側のデッキと全く統一感のないデザインなのは少し残念ですが、実施主体が違うので仕方ありません。今回の延伸部は広島市施工です。

 

南側から。

左の広島駅方面から、画像右奥の踏切方面へ。踏切に並行する「愛宕跨線橋」につながるまでが今回の範囲です。

 

踏切側から、跨線橋との接続部分を見ます。

 

 

どちらかといえば、デザインはこの跨線橋と調和をとった形ですね。
「最初からこうだった」と言われても信じてしまうかもしれません。

接続部分は、今後踏切の車道を超えマツダスタジアムの方向へ延伸するため、欄干はなく鉄骨がむき出し担っています。

 

さて、登ってみましょう。

 

 

至ってシンプルです。スタジアムへ向かう「カープロード」にあるため、手すりが赤になっています。
幅は5m程度とそこまで広くありません。
前回の記事のコメントでいただきましたが、これは球場観戦客をさばくというよりは、
跨線橋とエキシティをつなげることで、東区方面と広島駅南口の回遊性を向上させ、歩車分離とすることで安全性確保も図る役割の方が大きそうですね。
もちろん球場での試合開催日においても、観戦客の一定数がデッキに分散するだけでも路上の混雑は少なからず緩和します。

ただし、現状ではエキシティのデッキレベルと広島駅ビルが接続されていないので、
本領を発揮するのは新しい駅ビルが完成する2025年春以降になります。

広島市とJR西日本、広島電鉄の3者は、15日共同で会見を開き、 検討を進めてきたJR広島駅南口広場再整備事業に関し、建て替えられる新しい広島駅ビルの概要とイメージパースを公開しま

 

先程地上から見ていた、既存跨線橋との接続部です。

 

線路に沿って、球場方面へ延伸させる準備がされています。
完全に球場までは繋がらず、手前で一度地上に降りる縮小案が検討されています。
実際、このままの高さでは、この先の荒神陸橋と重なってしまいます。

 

広島駅方面。

 

街区側(向かって左)はプライバシーに配慮した乳白ガラスの高欄だったのに対し、線路側は金網になっています。

 

既存エレベーター付近です。

 

 

接続デッキ架設のため、エレベーターの横にあった階段が一時的に撤去されました。
これから復旧工事が行われ再び階段が使用できるようになりますが、その工事旗艦が令和2年(2020年)3月までの予定とのことで、まだ1年弱先のことになります。
デッキ工事自体もそうですが、ここは何故こんなに時間を要するんでしょう。。

 

階段が戻される位置。

 

 

ひとまず、跨線橋と接続されたことで、ひとまずの区切りは迎えました。

今後は、上で触れたように階段の復旧工事が行われます。
ぶつ切りになっているスタジアム方面の工事も、順当に行けば今年度中に何らかの動きがあると思われますが、
そちらも注目しておきたいです。

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