JR西日本は本日、広島地区への投入を予定し開発されている、新型車両「227系」の報道公開を行いました。
【毎日新聞】:JR西:赤を基調に…新型車両「227系」公開(以下本文・画像転載)
JR西日本は26日、来春から山陽線、呉線、可部線など広島地区を中心に導入する新型車両「227系」を、製造元の車両メーカー「近畿車輛」(東大阪市)で報道陣に公開した。広島の在来線で新型車両運行は32年ぶりという。
プロ野球の広島東洋カープなどを連想させるよう、車体側面に赤のラインを入れ、座席も赤を基調にしたという。2018年度までに段階的に計276両を投入する。【木村健二】
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【MSN産経west】:先頭車両に“耳”JR西、新型「227系」公開
【NHK 広島 NEWS WEB】:JR新型車両 広島で運行へ
(「NHKお好みワイドひろしま」より)
コメントでも昨夜から皆様に教えていただいておりました。ありがとうございます。
「227系」は最新の安全設備などを備え開発されているJR西日本の新型車両で、2018年度までに広島地区へ276両が投入され旧国鉄型車両の大半を置き換える計画です。
ひとまず来年の春からは3両編成が13本、2両編成が2本の計43両が順次運行を開始します。
記事の説明にもある通り、予め車両側のデータベースに登録した信号機の位置や制限速度、ホームの左右等を
車輪の回転数から計測した走行位置と照合しながら走る新しい保安システムに対応しています。
線路側の設備が整う4年後をめどに運用を始めるとのことです。
このシステムの正式な名称は「ATS-DW」となることが分かりました。
画像のように、コックピットの走行速度や電流・電圧計、圧力計などを液晶モニターに表示する機構もJR西日本としては初めて採用しました。
投入以後は227系同士の増結・解結を行い、時間帯や利用者数に応じた柔軟な運用を行います。
先頭車同士の連結部の隙間を埋めるための、「先頭車間転落防止ホロ」が外観の一つの特徴です。
安全面ではその他、ドアとドアの間に傘などを挟んで引き抜こうとした際の先端部分のゴムの空気圧の変化を検知し運転士に知らせる装置や、車両の異常な挙動を検知して列車を緊急停止させる装置なども搭載しています。
外観は広島を代表する厳島神社やもみじ、プロ野球広島カープの赤を基調とした新しいカラーリングで、
各所に「広島シティネットワーク」のロゴマークも描かれています。(当記事画像2枚目)
ロゴマークは「CITY NETWORK」の頭文字「C」の内側に、新たに広島地区に設定されたラインカラーが5本引いてあるデザインです。
JR西日本、ラインカラーと合わせて『路線記号』導入。227系でも活用
方向幕は種別と行先が一体型となったフルカラーLEDを採用し、種別(普通・快速など)とともにラインカラー・路線記号を表示することが可能です。
その他、これまで広島地区の電車には無かった車内行先案内(LED式)やドア付近の補助椅子、ドア開閉時の警告灯やチャイムはもちろん採用されるようです。
乗り心地についても確実に良くなることでしょう。
報道公開が行われた近畿車輛(東大阪市)の工場では現在、車両完成後の試験が入念に行われており鉄道ファンの注目を集めているようです。
昨日は構内で試運転をする姿も撮影されていましたので紹介します。
フルカラーLEDの方向幕も確認できます。
同時に車両を製造中の川崎重工(神戸市)でも車両が完成したとの情報があるようで、
来春の営業運行開始を前に、こちら広島へ移送される日も遠くないのではないかと思われます。
保安システムを始めとして、とにかく「初物尽くし」ですね。
今後近畿エリアへのシステム導入も見据えているようですから先行テストの意味合いもゼロではないと思います。
それでも広島地区にこのような新車が導入されるのは32年ぶりとのことで期待は大きいです。
晴れた日に見る227系はステンレスの車体に赤のアクセントが映えて本当に鮮やかですね。
早く乗ってみたいです。