広島電鉄が系統再編を実施へ!ダイヤ改正で3号線はピーク時除き7号線と統合など

広島電鉄はプレスリリースを更新し、7月24日に路面電車のダイヤ改正を行うことを明らかにしました。
これまでと大きく変わるのは市内線の系統の再編。
横川駅から広電本社前までだった7号線の運行区間を広島港まで延長するとともに、
西広島駅から広島港までだった3号線は運行区間を広電本社前までに短縮し、朝・夕ラッシュ時のみの運行に変わります。

その他、1号線において連接車両での運行便を増加、
各系統の所要時間の見直し、宮島線の夜間一部列車の行き先変更など。

利用者に大きな変化をもたらす改正となります。
改正に至った背景や今後の展望を考えます。

 

 

ダイヤ改正の概要

【広島電鉄】:7/24(月) 宮島線・市内線のダイヤ改正を実施します

■7号線・3号線の路線の再編

7号線(横川駅~広電本社前)の運行区間を、「横川駅~広島港」まで延伸します。
3号線(広電西広島~広島港)の運行区間を、「広電西広島~日赤病院前・広電本社前」に変更し、朝・夕ラッシュ時間帯のみ運行とします。

 

■1号線運行車両の大型化

1号線での連接車両の運行本数を、朝・夕ラッシュ時間帯に2編成、日中時間帯に1編成それぞれ増強します。

 

■所要時分の見直し

市内線の各号線(白島線を除く)および宮島線において、上り・下りそれぞれ1分~数分ずつ所要時分を増やします。
これにより、始発・終発の時刻が変更となります。

 

■宮島線における改正

お客様のご利用の実態に応じて、下記のほか行先や本数を見直します。
広電宮島口発上り最終便を23:30に繰り下げます。
広電西広島 24:17発 商工センター入口行きを新設し、広電西広島において JR山陽本線下り最終便と接続します。
深夜時間帯において、広電宮島口行2本のうち1本をJA広島病院前行きに、1本を広電廿日市行きに変更します。

(以上、本文の一部と画像を広島電鉄公式HP『7/24(月) 宮島線・市内線のダイヤ改正を実施します』より引用)

 

事実上の運行系統の統廃合が実現

この時期の何気ないダイヤ改正と思いきや、事実上の系統の統廃合が意外にもあっさり公表され、早くも今月から始まることに驚いています。

 

路面電車が遅くなる要因に、多数の系統が本線上で集中し団子状態となる、前方の電停が先行列車で埋まっており無駄な停車時間が発生する、それにより待たなくて済んだはずの信号に引っかかる、
などがあり、元をたどれば列車の運行本数が多すぎることに起因します。

従来、日中は4本/時程度運行していた3号線が運行しなくなることで、西広島~紙屋町西間の運行間隔に余裕が生まれることで、上記の様な電車同士の渋滞の発生頻度が減少することが期待されます。

運行系統が整理され列車本数が減少すれば上記のような効果のほか、
不慣れな利用者にとってもわかりやすくなりますし、近い将来電車優先信号が検討の議題に挙がる際には、電車優先現示の実行回数も抑えられ、他の交通への影響を過大にさせずに実現することが可能になるかもしれません。

私はかねてから「路面電車の戦略的減便」と呼んでいますが、
系統再編はまさにこれを目指す方向性であり、よく決定していただいたと思います。

 


信号待ち時間短縮のための対策案(2020年5月、管理人作成)

 

先日、同じ広島ブロガーのヒロさん(封入体筋炎患者闘病記)、らっちさん(広島・都市創生会議)にお声掛けいただき、 同じテーマの記事を投稿するコラボ企画を行いました。 「広島電

 

従来の利用者の中には乗り換えが必要になることは事実ですが、ここ数年の運賃体系の見直しにより、どの電停でも乗り換えられるようになりました。
混雑する前に本川町で乗り換えて新7号線で宇品方面へ、といった使い方も可能です。

利便性が落ちるのは事実ですが、コロナ禍を経て公共交通サービスの存続が危ぶまれる昨今かつ
バスと同一運賃になった今、根本的に状況が変わらなければ利用者にそっぽを向かれ、
さらなる運行水準の低下を招くことにも繋がります。

今は変わることが必要です。

 

 

 

遅くなる!?所要時間の増加の背景は

系統の再編に合わせて、各系統の所要時間が1分~数分増加することも明らかにされました。

ICカード利用者の全扉乗降がほぼすべての連接車で可能となり、スピーディーな乗り降りも浸透してきたところですが、
時刻表上は所要時間が現状より伸びることとなります。

なぜ?と首をかしげた点でしたが、よく考えてみれば路面電車の遅れは常態化しており、現状では残念ながら時刻表なんてあって無いようなもの。
行き当たりばったり、運任せで電停に行くのが当たり前になっています。

プレスリリースには”お客様にゆとりを持ってご利用いただけるように”とありますが、
広電としては”運行時間をしっかりとコントロール下に置き時刻表を機能させること”を目指しているのではないでしょうか。
プレスリリース内の宇品線絡みの【POINT】にもあるように、可能な限り等間隔運行を保てるようなダイヤとし、電車同士の渋滞をここでも抑え込みたいという考えがあるのではないかと思います。

最終的には紙屋町や十日市等の路線が分岐する交差点において、スムーズに分岐できるよう順序で電車を到着させるところまでコントロールできれば、これはもうアッパレです。

 

また、今後は様々な取り組みを通して、利用者に向けても発車時刻や所要時間が読める乗り物になりますよ、という決意表明にも私は受け取りました。

将来短縮が可能になれば、ダイヤ上も短くすればいいんです。

 

 

新時代の広島電鉄 今度こそ『LRT化』実現願う

令和の広島電鉄は、これまで議論はしてもなかなか実現には至らなかった様々な高度化のための施策が一気に動き出しています。

広島電鉄は、現在「グリーンムーバーLEX」で実施している全扉乗降制度を、 3月12日から順次、他の連接車両にも拡大させることが中国新聞の記事により明らかになりました。 引き続き
広島電鉄は、元旦の中国新聞の記事で、今後の路面電車に関する新たな方向性を明らかにしました。 毎年増備してきた超低床車両は今後も導入を導入を続けるとし、 全車両に占める低床車

 

 

上記のほか、記事中でも触れた乗り換え電停の自由化などもありますね。

 

今の広電には、路面電車の高度化に対して、ビジョンを持って抜本的な見直しを進める事のできる頼もしい方々がいらっしゃいます。

2025年春からは広島駅へ至る駅前大橋ルートの開業や環状運転開始など、大きな変革が待ち受けています。
環状線の設定による運行密度の増加は、これまでに書いてきたような方針とは逆行するものであり、運行体系の見直しは大きな過大ですが、
私が心配していることは、当たり前ですが当事者の広電は何倍も把握しているはずです。

今後の動きにはますます注目です。

長年望みがなく死語になりそうだった「路面電車のLRT化」
あきらめず実現させましょう。

 

( ˘ω˘ ).oO(広電西広島駅やリニューアルされた宮島口駅等、現行の最長編成長である30mを大きく超える長さで建設してあることを取ってみても、法改正を諦めていない、そういうことですよね。)

広島電鉄が進めていた広電宮島口の移設工事が完了し、2022年7月2日の午後から供用を開始しました。 宮島口地区一帯ではより快適でバリアフリーな港を実現するため、 2013年から
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