およそ3年ぶりに、広島城に行ってきました。
広島城は広島市の都心部である紙屋町地区の北側に位置し、豊かな緑に囲まれた広島市中央公園の一部です。
戦時中に使われた遺構を含む史跡が残されているほか、城内の北西に位置する天守閣からは約40mの最上層から全方位を見渡すことができる貴重な展望スポットでもあります。
来城の目的はほぼこの眺望ですが(笑)、
2017年の夏以来、久々に上ってきましたので、
最新の広島都心を俯瞰した景色をお届けします。
前回訪れた時のレポート。
城南通りに面するお濠。
改めて、街なかにあり高層ビルが隣接するこのようなロケーションは特別だなと思います。
新型コロナによる影響は長引きますが、県内外から訪れる観光客の姿も見られました。
お濠から東側を望む。
東側は国の出先機関が集まる官庁街。その手前には市のバレーボール場が位置しています。
記事の最後にもう一度触れますが、広島市は広島城の活性化を目的とした「広島城基本構想」を今年5月に策定しており、
その中で、現在南側にある観光バス駐車場の機能をこのバレーボール場に移す方針を示しています。
護国神社を過ぎ、天守閣へ。
入場料は大人一人370円です。
常設展に加え、日本刀をテーマにした企画展も行われていました。
階段を上り最上部へ。
北東~南東側のパノラマです。
広島城といったらやはりこの景色!
いつ来ても、豊かな緑とその背後のビル群は本当に見ごたえがあります。
部分ごとに見ていきます。
南側。
紙屋町方面です。
基町クレドの左奥に、建設中の広島銀行新本店ビルがはっきりと確認できます。
その手前には紙屋町交差点に面する広島トランヴェールビルディングが確認できますが、
約60mと約100mということで、こうしてみてもおよそ1.5倍の高さであることが分かります。
さらにその左側に今年完成したオフィスビル「損保ジャパン日本興亜 広島紙屋町ビル」、
そしてその奥に千田町広島大学跡地の「hitoto 広島 The Tower」も確認できます。
このあたりの街並みは前回から大きく変わったところですね。
続いて東側の八丁堀、広島駅方面。
2枚目は広島駅にレンズを向けています。
ちょうどこの画像の中央あたりが広島駅南口なので、これから日本郵政の「(仮称)広島駅南口計画」、として広島駅ビルの「ホテルヴィスキオ広島」の2棟の100m級高層ビルが姿を現してくると思われます。
北東側です。
トータテの「広島ガーデンシティ 白島城北」のツインタワーが目を引きます。
ここからは先ほどのパノラマの外の範囲です。
北側~北西側。
右手前に見える低層の建物が、広島市立基町高校。アニメの舞台になったりして有名ですね。
2枚目の画像中央には、建設中の19階建て分譲マンション「ソシオ・ザ・プライド新白島」。
周囲のビルも高いので、こちらの市街地側から見るとこのようにあまり目立たないのですね。
最後に南西側、中央公園芝生広場の方向です。
1枚目の画像に噴水が写っていますが、広島市はこのあたりを含む一帯(三の丸)を賑わいの空間と位置づけ、イベントスペースや飲食店を整備する基本構想を打ち出しました。
【広島市】:広島城基本構想 [PDFファイル/706KB]
(上記資料より)
この基本計画に、記事の前半で触れた観光バス駐車場の移転も含まれています。
背景には、中央公園芝生広場に建設が決まったサッカースタジアムがあり、三の丸とスタジアムのある広場を結ぶペデストリアンデッキの建設も構想に盛り込まれています。
スタジアムはJリーグのサンフレッチェ広島の新本拠地となることから、試合日における賑わいの相乗効果を狙うほか、試合のない日についてもこうした賑わい機能を広島城に設けることで、
そもそも広島城が持つ観光地としての魅力を向上していくことも目的とします。
サッカースタジアムは、市と経済界、そして市民が連携し、2024年春の開業を目指して各所の協議がスタートしました。
広島城からはその建設の様子を見ることは角度的にできませんが、
取り巻く環境や人々の流れをまたここから見届けたいです。
スタジアムは、建設費の寄付を現在も広く募っています。
条件を満たすと、スタジアム完成後の内覧会に招待されるなどの特典もあります。
私もすでに実施しました。
興味のある方は、ぜひご検討ください。
【サンフレッチェ広島】:広島市 サッカースタジアム建設 個人寄附金募集へのご協力のお願い